8/22のhitomi dictionary...声なき声(1960年)
昔の流行語や新語など時代を映す言葉を毎回1つずつご紹介
「声なき声」です
1959年頃から日本では、日米安全保障条約の強行採決に関して
国会議員や労働者、学生、市民などが行う反発運動、
いわゆる安保紛争が起きていました。
当時の日本の首相「岸信介」は、記者団の会見の中で、
「力に対して力で対抗するだけでいいのか」という質問に対して
「私は、声なき声にも耳を傾けなければならないと思う。
今あるのは声ある声だけだ」と、安保反対運動に参加していない国民を「声なき声」と表現しました。
これをきっかけに、積極的な発言行為をせず
現体制を支持する多数派の意見のことを、「声なき声」と言われるようになりました。
1960年といえば、道路交通の安全と円滑を図ることを目的とする
「道路交通法」が施行されました
ソニーが世界初の直視型ポータブルトランジスタテレビを発表し、
世界的に注目されました。
また、カラーテレビ本放送がスタートし、国産カラーテレビが発売され、
ドラマ「怪傑ハリマオ」や「少年探偵団」
時代劇「白馬童子」などが放送されました。
衛生用品の大手メーカー「ユニ・チャーム」や、
ハローキティ等のキャラクターが人気のサンリオグリーティング株式会社の前身、
株式会社山梨シルクセンターが創立されたのもこの年です。
呉羽化学工業(現クレハ)からクレラップが、
丸美屋からふりかけ「のりたま」が、
そして、ハウス食品から、数多くの厳選スパイスをブレンドした
スパイシーな香り高い「印度カレー」が発売されました。