6月14日(木)の名盤は…
ある世代には懐かしく、
またある世代には新鮮に響く名盤の数々をご紹介する「名盤iNaDAY」。
今日はMR.BIGを取り上げました。
MR.BIGと言えば、1992年の全米No.1ヒット「To Be With You」で有名な、
90年代アメリカを代表するスーパー・バンド、ではなくて…
皆さんは、あのMR.BIGの前に同じ名前の別のバンドが、
ひっそりと存在していたことをご存知でしょうか?
1975年にデビューして、2枚のアルバムを残しただけでどこかへ…
そんなイギリスのMR.BIG。
もっとも、デビューする時はそれなりに注目され、
ドラマチックな構成のハード・ロック・サウンドは、
“クイーンの再来”などと呼ばれ、
実際にクイーンの前座を務めたこともあります。
ここ日本でも当時かなりレコード会社がプッシュしていたにも関わらず、
ほとんど売れなかった悲運のバンドと言えるかもしれません。
彼らは、クイーンに例えられたこと以外に、2つの大きな特徴がありました。
1つは、ツイン・ドラム編成、つまりドラマーが2人いたこと。
ツイン・ドラム自体はそれほど珍しくないのですが、
彼らの場合は4人しかいないのに、うち2人がドラム。
ギターの人が歌も兼ねて、ベースがいて、ドラムが2人。
もう1つは、中華風アレンジの曲があったこと。
実はアルバムに1曲だけ、そういう曲があっただけなんですが、
日本では「中華ロック」のレッテルを貼られ、
ラジオでもその曲ばかりかかっていたのです。
それですっかり“色モノ”扱いされてしまったのが、不運だったのでしょうが、
いろんな音楽のミクスチャーが浸透した今こそ、
30年前の無謀な試みが再評価されるかもしれません!!