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「天空の蜂」

「FMKMorningGlory」
毎週火曜日にお送りしています、「キネマのススメ」。
毎週、松崎ひろゆきが選んだ映画をご紹介しています。
 
今日は、今週土曜日・9月12日から公開される
「天空の蜂」をご紹介しましょう。
 
この映画は、「ガリレオシリーズ」や「白夜行」などで知られる
ベストセラー作家・東野圭吾の小説を、
「SPEC」「20世紀少年」などの堤幸彦監督が映画化した、
話題の超大作サスペンス映画です。
 
東野圭吾は映像化された作品がかなり多い作家ですし、
堤監督も、テレビに映画に大活躍している多作な人ですが、
実は2人がタッグを組むのは意外にもこれが初めて。
その設定やスケール感から、“映像化は不可能”と言われていた
1995年に発表された原作。東野圭吾自身
「映像化など絶対に不可能と思っていた」と発言しています。
 
執筆当時、東野圭吾は、膨大かつ綿密な取材を行い、
防衛庁や原発の研究者、飛行機やヘリコプターの専門家に
インタビューしました。
執筆にも5年の歳月がかけれられた「勝負作」でした。
そのスケールの大きい原作を、堤監督がハリウッドにも
負けない作品として、きっちり作り上げました!
日本映画でも、ここまでのスケール大きな
エンターテイメント作品は珍しいと思います。
 
さて、そのストーリーですが・・・。
舞台は1995年8月。自衛隊の最新大型ヘリコプター
「ビッグB」が、何者かによって、略奪されます。
遠隔操作されて、動きだした「ビッグB」は、
福井県にある原子力発電所「新陽」の真上で止まります。
犯人は、「天空の蜂」と名乗り、国内すべての
原発を破棄することを要求。
従わなければ爆発物が搭載された「ビッグB」を、
原発に墜落させると宣言します。しかも「ビッグB」には、
設計士である湯原の息子・高彦が偶然乗りこんでいました。
湯原と原発の設計士・三島は、事件解決のために協力しますが、
はたして、彼らは高彦を救い出し、
無事に事件を解決することができるでしょうか!?
 
ビッグBの設計士・湯原役に、江口洋介。
原発の設計士・三島役に、本木雅弘と
主演を務める2人のほか、仲間由紀恵、綾野剛、
柄本明、國村隼といった
日本映画界を代表する豪華キャストが集結。
また、1年もの製作期間を費やして作られた、
最新鋭の大型ヘリ「ビッグB」や地上800メートルでの
自衛隊ヘリによる救出劇など、見どころも満載です!
 
豪華キャストのテンポの速い芝居も、
観客をどんどん引きこんでゆく見事なものですが、
なんと言ってもこの映画の主役は、超大型ヘリ「ビッグB」。
当初は、既存のヘリコプターを使用するという案も
あったらしいのですが、映画オリジナルの設定を盛り込むために、
デザインは一からあらたに描き起こされました。
実際には存在しないヘリですが、最新鋭のヘリとして存在しても
おかしくないリアリティを追及してデザインされたそうです。
堤監督からのデザインのイメージは、「とにかくデカイ」
「怖い」そして「サンダーバード2号のイメージ」だったそうです。
完成した「ビッグB」のデザインは、
まさにその監督の要望をすべて満たしています。
 
「ビッグB」の外観は、主にCGが使われたのですが、
人間の芝居がある内部は実物大のセットが組まれました。
このヘリの内部セットが、あまりに巨大で、
撮影所の正門から入れず、
10年以上も開けたことのない裏門を開いて搬入。
この搬入の際には、ほかの映画の撮影がすべてストップして、
撮影所内で大渋滞が起きたそうです。
それほど巨大だということです。
 
この作品が発表されたのは20年前ですが、
原発をめぐる今の状況を予言したような内容には、
かなり驚かされます。2011年の東日本大震災を経験した
今の日本人の視点からこの映画の舞台1995年を観ると、
当時と今の「原発」や「安全」や「防災」に関する
考え方の変化を敏感に感じることができます。
この20年の日本という国の大きな変化を、
「エンターテインメント」という手法で
見事に描いてみせた作品と言えそうです。
映画では、原作では描かれなかった「その後」の物語が、
エピローグとして登場してきます
原作の精神を引き継いだ見事なエンディングですので、
原作ファンの人も納得のラストではないでしょうか?
是非、劇場で確認してみて下さい。
 
超一級のエンターテインメントながら、
観た後には深く考えさせられる・・・。
そんな、日本映画の底力を感じる1作!
最近の日本映画に物足りなさを感じている方、
ぜひご覧になってみてください!
 
今日ご紹介した「天空の蜂」は、
■TOHOシネマズ光の森
■TOHOシネマズはません
■TOHOシネマズ宇城
■シネプレックス熊本
■イオンシネマ熊本
で、今週土曜日・9月12日から公開されます。
 
「天空の蜂」オフィシャルサイト
 
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