7月5日(木)の名盤は…
今週も雨にちなんだ名盤を紹介しました。
今年3月14日に、60才の若さで亡くなった鈴木ヒロミツさんが在籍していた、
モップスの「たどりついたらいつも雨ふり」。
モップス、当時テレビでは、GS、グループ・サウンズと紹介されていました。
それは間違ってはいないのですが…厳密に言うと、GS後期に登場して、
他のタイガース、スパイダーズといった面々が解散した後も生き残って、
70年代のロック・バンド゙へ橋渡しした、アイドルやブームとは距離を置いた、
日本初の本格的ロックバンドだったんです。
メンバーには後の日本ロックを裏から支えることになる
名アレンジャー、星勝がいたことも実力を裏付けています。
そして、鈴木ヒロミツのボーカルが素晴らしかったこと。
評論家の渋谷陽一氏や、ミュージシャンのサエキけんぞう氏などのように、
今なお「歴代最強のロック歌手は鈴木ヒロミツ」と断言する人も多いのです。
ユーミンがモップスの追っかけだったのは有名な話ですし、
この曲は吉田拓郎が提供した1972年のもので、
多くのアーティストから愛される存在でした。