版画家「元田久治」さん
今日は、熊本出身の版画家「元田久治」さんへインタビュー。
元田さんは1973年生まれ。
現在は東京芸術大学で助手を務めながら、作品を制作されています。
東京タワー、渋谷など誰もが知っている場所を
廃墟としてリトグラフで表現し、不思議な世界を繰り広げていらっしゃいます。
版画とリトグラフの違いってなんですか?
木版画だと、凹凸にインクをつけるんですが、
僕がやっているのはリトグラフで、油に反応する板に直接書いて、
刷るというものです。
この前は仕事で100部刷りましたが、
増刷しすぎると線が太くなったりと、少し壊れてしまうので、
僕が刷るのはだいたい10~15部程度です。
マツザキ「特に元田さんの作品は緻密だからあんまり刷れないですね。」
刷るのにも結構体力がいるんですよ。
手にマメが出来たり、腱鞘炎になったりすることもあります。
最初からリトグラフが好きだったんですか?
油絵をもともと描いていたんですが、授業でリトグラフに出会って、
しっくりくるものがあってそれから10年続けていますね。
今回EDWINの広告で作品が使われていますが、色つきですね?
EDWINは今回「GO GREEN」というテーマのもと、
産業廃棄物とかを自然に置き換えていこうという事だったんです。
今回僕の作品では国会議事堂に草とかが生えているんですよ。
その作品に、むこうからオーダーがあって色をいれてみたんですが、
案外おもしろいなと思って。
これからは大きいキャンバスに描いたり、絵画なども手がけてみたいです。
そうなると以前やっていた事に戻っていくようですが、
自然とそうなっていくそんな時期なのかなと思っています。
他にも雑誌zino(ジーノ)にも作品が掲載されるそうですね?
雑誌なんですが、岸田さんがセレクトするアイテムが扱われるお店の
壁にもかけてもらいます。「チョイ悪版画」ですかね♪
僕は、すごくパンクなイメージ、破壊とか反体制だったりとか、
再生だとかそういうイメージを受けるんですが、
元田さん自身はどんなイメージで?
僕は未来をイメージしているんです。未来って分からないじゃないですか?
だからどっちに転んでもいいと思うので、見る人にも考えてもらいたいです。
<元田久治さんホームページ>
http://hisaharu-motoda.petit.cc/
<元田さん作品展予定>
■みゆき画廊 アトリエC-126
part1 [版画展]
会期:2007年12月17日(月)~22日(土)am11:00~pm7:00
part2 [カレンダー展]
会期:2008年1月11日(火)~23日(水)am11:00~pm7:00
※23日 クロージングパーティーあり。13日,14日,20日は休
廊します。
〒104-0061東京都中央区銀座6-4-4銀座第二東芝ビル2階
TEL03-3571-1771 FAX03-3571-9701
■グループ展
東京日本橋高島屋6階 美術画廊X
会期:2008年1月9日(水)~29日(火)
〒103-8265東京都中央区日本橋2-4-1
TEL03-3211-4111 営業時間 午前10時~午後8時
■個展
養清堂画廊 THE YOSEIDO GALLERY
会期:2008年2月18日~23日
〒104-0061東京都中央区銀座5-5-15
03-3571-1312 (日、祝日休み)
■企画展
VOCA展 2008
会期:2008年3月14日(金)~3月30日(日)[16日間予定]
会場:上野の森美術館
〒110-0007東京都台東区上野公園1-2
TEL 03-3833-4195