アート「武田双雲」さん
今日は、昨年の12月25日にカリーノ下通で、
津軽三味線奏者の高崎裕士さんと共にライブ・アート・パフォーマンスを
行った、書道家の武田双雲さんのインタビューをお送りしました。
まず、「熱」という字、そして「優」、「志」という字を書かれましたが、
このセレクトにはどんな意図があるんですか?
「熱」は火の国、熊本の人が持つ情熱を、そしてそんな中にある
「優しさ」、おせっかいなところも含めて、その熱さをもってすれば、
世界を変えられるぐらいのポテンシャルの高さをもってると思います。
外に出て熊本の人の素晴らしさが分かりました。
みんなにもぜひ気づいて欲しいですね。
書くときは、どんな事にインスピレーションを受けますか?
まず、言葉選びからはじまって、後は筆が入ってから、
その時々の瞬間でかわっていきます。書く場所やイメージなど。
その場その場で一画一画決めていきます。
毎回々同じものができるわけではありませんから、
そこが面白いところです。
僕は、人生もそんな感じです。まず、やってみて感触を確かめながら、
進化していくという感じでやってきました。
僕は、自分がやりたい表現をやるんじゃなくて、
その場でお客さんに一番伝わるやり方を選んでいるんです。
自分の想いを何倍、何百倍にして伝えてくれる、
僕にとって書は魔法の道具です。
僕が持つ書道家の方のイメージは「陰」でしたが、
武田さんはどちらかというと「陽」なイメージがあるんですが?
職人に憧れるエンターテイナーです。とにかく、
伝えたいという思いだけで突き進む熱さ、熊本人だからですかね。
人を元気にさせたいそういう思いもありますね。
「熱」という字を書かれた時、字が動いてるように見えたんです。
踊ってるような、走ってるような。
嬉しいです。最初からそれが何だとか構えて見なくても、
それが何なのか把握してなくても、気づいた時に、
これいいな、って思ってくれると嬉しいですね。
アーティストとして全人類の共通言語みたいなのを探りながら、
世界中を喜ばせたい。
今後はどんな風に進んで行きたいですか?
これからもいろんな人と絡みながら、僕自身も楽しんでいきたい。
いろんな人に活かされながら、そして僕自身も進化しながら、
皆を元気にしていきたい。
自分の我欲を利用して人の我欲をひっぱりだして、
おもしろい事をしていきたい。
僕を中心に皆が輪になるより、みんなで輪になるように。
これからも「表現者・伝える人」として活躍される事を期待しています。