2月12日のマツザキ・レコードは
今日は、
ファンタスティック・ヴォヤージ / レイクサイド を紹介しました。
彼らは69年に、オハイオ・プレイヤーズやオージェイズらを輩出した
オハイオで結成された9人組のグループです。グループ名にあるように、
オハイオはソウルやファンク色が強い土地ですからね。
レイクサイドは、ヴォーカルと演奏陣を明確に独立させることで、
サウンドだけでなく”歌”でも感動させる魅力をそなえたファンク・バンドです。
バリトン、ファルセット、テナーの三枚仕立てからなるリードは、
本格的なヴォーカル・グループ並で、当時のまわりのバンドを見渡しても、
それは贅沢な構成だったと思います。
結成後10年近くは、不遇の時代をすごしていたバンドでしたが、
レーベルを移ってからのエレクトロニックの大幅な導入で、
革新的なファンク・サウンドを創り出し、ついに80年代ファンクの幕開けとも
いえる「ファンタスティック・ボヤージ」をリリースします。
ベースのグルーヴ感と、シルクのように滑らかなファルセット、
さらにラップまでも絡めた、この曲は大ヒットとなり、
ディスコのみならず人気グループへとのぼりつめ、激震ファンクから
スローなバラードまで、計算されたヴォーカル・ワークで繰り広げていった
レイクサイドはディスコ新時代を築いていきます。
その後、ますますテクノサウンド、いわゆる「打ち込み」を多用した曲が
主流になっていくんです。
レイクサイドがひとつの形を作ったのは間違いないでしょうね!