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4月24日の名盤は…

今日はホワイトスネイクを紹介しました。

このバンドは元ディープ・パープルのヴォーカリスト、

デヴィッド・カヴァーデイルが、1978年に旗揚げしたもので、

ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ファンの熱烈な歓迎を受けましたが、

その割には本国イギリスや日本でこそ、そこそこヒットしたものの、

パープル時代ほどではなく、アメリカにいたっては満足にレコードも

発売されないという状態が続いていました。

なんとしてもアメリカでの成功を勝ち取りたかったカヴァーデイルは

1984年から拠点をアメリカへ移し、この国の市場を徹底的に研究します。

最初のアルバムは、

レコード会社に「こんな地味な音じゃこの国では売れないよ」と

勝手に派手なサウンドにリミックスされるという屈辱も味わいましたが、

これらの経験から少しずつ学習して、

3年後の1987年に完成させたアルバムが「サーペンス・アルバム」です。

原題はバンド名と同じ「Whitesnake」であることからも、

自信と背水の陣を両方感じさせる、

気合の入った本作からシングル・カットされたのが、

「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」でした。

この曲はイギリス時代、1982年のアルバムに収録されていたものですが、

これがアメリカでは未発売だったのと、

カヴァーデイル自信のお気に入りだったことで再録音したのです。

3年間の学習の成果を知らしめるべく、アメリカナイズされたこの曲を、

シングル化する際にさらに分かりやすく派手にリミックスしたおかげで、

遂に念願の全米No.1を獲得したのは、

バンド結成から、ちょうど10年経った時でした。

あまりにもポップで売れ線狙いのアレンジに、

昔から支持するヘヴィ・メタル・ファンからは非難されましたが、

これはどうでもよかったのでしょう。

なぜならカヴァーデイルはこう言っているからです。

「俺たちはブルース・ルーツのロックン・ロール・バンドであって、

ヘヴィ・メタルだったことは一度もない」と。

ブルース・ルーツのロックン・ロールともまた違うような気もしませんか・・・。