4月3日(木)の名盤は…
4月2日は、
偉大なソウル・シンガーであり、作曲家でプロデューサーでもあった
マーヴィン・ゲイの誕生日でした。そしておとといの4月1日は、
彼が実の父親に射殺されるという
ショッキングな形で天に召された命日でもありました。
ということで、今日は、彼を追悼した、ある名曲をもって紹介します。
歌っているのはメイズというグループで、
彼らはマーヴィン・ゲイのプッシュにより世に出てきた、
いわば弟分にあたるグループで、シンガーでソングライターでもある
リーダー、フランキー・ビヴァリーは古き良き時代のソウルを感じさせる、
素晴らしい歌手です。
彼らがマーヴィンの死から5年を経た1989年にリリースした
「シルキー・ソウル」で、こう歌っています。
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『絹のようになめらかなソウル・シンガーを知っている。
彼が僕らをどんなに感動させたか忘れない。
あの特別な男のことを覚えているか。
彼がどんなに多くのことを成し遂げたか。
僕には今も彼の甘い歌声が聴こえる。
絹のようになめらかなソウル・シンガー。
歌だけでなく、ダンスもスタイルも絹のような男。
でも最も素晴らしかったのは、内側にあったもの。
それは黄金のように無垢な心。その魔法は今も行き続け、
これからも決して古くならないと僕は信じている。』
途中でマーヴィンの代表曲のフレーズを挿入しながら、
見事に綴った名曲です。
「silky silky soul singer」という歌詞が「好き好きソウル・シンガー」と聴こえる
空耳ソングとしても日本では人気があります。
これを聴いて、何かが心に引っかかった人は、
廉価盤CDがいろいろ出ていますので、
マーヴィン・ゲイ本人を聴いてみてほしいと思います。