8月14日(木)の名盤は…
今日はカトリーナ&ザ・ウェイヴスを紹介しました。
1985年の大ヒット曲、「ウォーキング・オン・サンシャイン」で有名なこのバンド、
ヴォーカルで紅一点のカトリーナがカンザス出身のアメリカ人、
ベーシストが沖縄生まれのアメリカ人、ギタリストとドラマーがイギリス人という、
アメリカ、イギリス混成の4人組です。
1981年に結成、4年間地道に活動を続け、初めてのヒットとなったのが、
この「ウォーキング・オン・サンシャイン」です。
「ドッ・ドッ・ドー、ドッ・ドッ・ドドー」という、
いわゆるモータウン・ビートと呼ばれるリズムを使用した
明るく爽やかなロックンロールのこの曲。
もうこのリズムだけで決まり、という感じで、名曲であることが
約束されているようなものです。
誰もがウキウキする、誰もが思わず腰でリズムを
とってしまうこのビートを使った曲には、名曲、ヒット曲が多いわけですが、
じゃあ、みんな使えばいいじゃん、というわけにもいきません。
しっかりしたメロディを乗せなければ、
楽曲がリズムに負けてしまうのです。
しかも、それほど有名かつ偉大なリズムですから、
下手に使うとリスナーに反発される恐れがあるんですね。
単なるヒット狙い、ウケ狙いの軽い気持ちでパクったヤツというのは、
何となく分かっちゃいますよね。
だからこそこのリズムを使うのは勇気がいるし、
名曲でなければ恥ずかしくて使えないというわけです。
その点、この曲はイントロのドラムの連打、それにうまく絡む
ホーン・セクション、ぴったりの歌詞、なによりカトリーナの歌唱力と、
偉大なリズムに負けない魅力を持った素晴らしいナンバーです。
なお、彼らはこの後ヒットが出ず、一発屋と呼ばれていましたが、
12年後の1997年、「ラヴ・シャイン・ア・ライト」という、
この曲をも超える大ヒットを生み出し、
一発屋というありがたくない看板を見事返上。
しかもこの間に一人もメンバーが変わっていませんでした。
信じるものがあったんでしょうね。