« 8月13日(水)魔法のことば  |  「ガリガリ君」のヒミツ >

8月14日(木)の名盤は…

今日はカトリーナ&ザ・ウェイヴスを紹介しました。

1985年の大ヒット曲、「ウォーキング・オン・サンシャイン」で有名なこのバンド、

ヴォーカルで紅一点のカトリーナがカンザス出身のアメリカ人、

ベーシストが沖縄生まれのアメリカ人、ギタリストとドラマーがイギリス人という、

アメリカ、イギリス混成の4人組です。

1981年に結成、4年間地道に活動を続け、初めてのヒットとなったのが、

この「ウォーキング・オン・サンシャイン」です。

「ドッ・ドッ・ドー、ドッ・ドッ・ドドー」という、

いわゆるモータウン・ビートと呼ばれるリズムを使用した

明るく爽やかなロックンロールのこの曲。

もうこのリズムだけで決まり、という感じで、名曲であることが

約束されているようなものです。

誰もがウキウキする、誰もが思わず腰でリズムを

とってしまうこのビートを使った曲には、名曲、ヒット曲が多いわけですが、

じゃあ、みんな使えばいいじゃん、というわけにもいきません。

しっかりしたメロディを乗せなければ、

楽曲がリズムに負けてしまうのです。

しかも、それほど有名かつ偉大なリズムですから、

下手に使うとリスナーに反発される恐れがあるんですね。

単なるヒット狙い、ウケ狙いの軽い気持ちでパクったヤツというのは、

何となく分かっちゃいますよね。

だからこそこのリズムを使うのは勇気がいるし、

名曲でなければ恥ずかしくて使えないというわけです。

その点、この曲はイントロのドラムの連打、それにうまく絡む

ホーン・セクション、ぴったりの歌詞、なによりカトリーナの歌唱力と、

偉大なリズムに負けない魅力を持った素晴らしいナンバーです。

なお、彼らはこの後ヒットが出ず、一発屋と呼ばれていましたが、

12年後の1997年、「ラヴ・シャイン・ア・ライト」という、

この曲をも超える大ヒットを生み出し、

一発屋というありがたくない看板を見事返上。

しかもこの間に一人もメンバーが変わっていませんでした。

信じるものがあったんでしょうね。