9月11日(木)の名盤は…
今日は、1970年代初頭に結成された男性2人、女性2人からなる
4人組のコーラス・グループ、マンハッタン・トランスファーを紹介しました。
基本的にはジャズ・コーラスの流れを汲むものの、
ドゥー・ワップやリズム&ブルースの影響も大きく、
ジャイヴ、カリプソ、シャンソンからブラジルまでも取り込み、
あくまでもポップに仕上げる独特のスタイルは、
まさにジャンル分けが不可能です。
グラミー賞をジャズ部門とポップ部門にまたがって
通算8度も受賞していることからも、本物のボーダーレスな
音楽であることが分かると思います。
おそらく、まだジャズだのリズム&ブルースだのロックだのが
誕生する以前、音楽が細分化する以前の根っこの部分を
ルーツとしてしっかり押さえているからこそ、ジャンルなんか飛び越えて、
彼ら独特のボーダレスな音楽になったのかもしれません。
今日は、そんな彼らの楽曲の中から、
1960年代のリズム&ブルースのグループ、アドリブズのカバー曲で、
1981年、ポップチャート7位を記録した曲、
「ボーイ・フロム・ニューヨーク・シティ」をお届けしました。