10月2日の名盤は…
今日は、日本のガールズ・ロック・バンドの草分けとも言われる
「ZELDA」を」紹介しました。
1979年、後にボ・ガンボスのどんとと結婚した小嶋さちほを中心に結成。
翌1980年に当時まだ中学生だった高橋佐代子がボーカルとして加入し、
バンドの二枚看板が揃います。
インディーで数枚のレコードを発表。ライブで実力と人気を高め、
1982年にメジャーデビューを果たします。
ボーカルのサヨコ、ベースのさちほの他、
ギタリストとドラマーは何人か入れ代わりがあったものの、
全員女性の4人組という形を崩すことなく、1996年の解散まで貫かれました。
この17年というのは全員女性バンドとしての最長活動記録として
ギネス・ブックにも載っているそうです。
ヒット・チャートに顔を出すほど売れたこともなく、
一般的には知名度も高くないZELDAですが、
バンドをやっている女の子にとっては、
必須科目とも言える存在だったのではないでしょうか?
また、ZELDAは成長・進化し続けたバンドです。
パンクから始まり、サヨコの文学性を前面に出した
ニュー・ウェイブ・サウンドの初期。
80年代後半はブラック・ミュージックに目覚め、
16ビートのファンキーなビートに傾倒。
90年代に入るとレゲエを大胆に採り入れ、
その流れで沖縄や各地のエスニックな音楽へも接近と、
長い活動の中で、同じような作風のアルバムが1枚もないのです。
そして1996年、彼女たちの最後のシングルがこれ。
胡弓とパーカッションを導入した、無国籍風サウンドながら、
全体的には「日本のうた」としか言いようのない音楽です。
今日お届けしたのは、ZELDAで「金木犀」でした。