12月18日(木)の名盤は…
今日はスレイドの「メリー・クリスマス・エヴリバディ」を紹介しました。
街中のあちこちからクリスマス・ソングが聴こえてきますが、
毎年新しい曲が生まれるクリスマス・ソング、
消え行く曲も当然あるんです。
そんな生存競争に勝ち残った曲が
スタンダードと呼ばれているんだと思いますが、
それでは、そういった毎年よく耳にするクリスマスの定番ソングの数々が、
実際にヒット・チャートを上昇するのかといえば、
意外とそうではありません。
どれだけ街中で流れようが、
クリスマス・コンピレーション・アルバムが売れようが、
システム的にはシングルとして売り上げを伸ばさなければ、
チャートを昇ることはできないからです。
その意味で、1983年に初めてリリースされて以来、
26年間で9回シングル・カットされ、6年目でオリコン1位、
17年で200万枚を突破した山下達郎の「クリスマス・イヴ」は、
本当にすごいですよね。
ところが、なんとイギリスにはこれをさらに上回る曲があるんです。
グラム・ロック系のハード・ポップ・バンド、スレイドの
「メリー・クリスマス・エヴリバディ」という曲がそうなんです。
バンド自体は70年代に多くのヒットを放ったものの、
超B級といった感じですが、この曲はまさにイギリスの
「国民的クリスマス・ソング」なんです。
1973年に発売されて1位を記録。山下達郎と違って、
最初から大ヒットしたのがポイントです。
その後も毎年12月になると全英チャートを上昇。
正確なデータは不明ですが、恐らくは1年も漏れることなく
36年連続でチャート・インしているものと思われます。
当然、今年も先週付けで49位。50位以内ってすごくないですか!?
35年前の曲ですよ。
付け加えると、35年間、常にシングル盤の形で曲を買うことができる
イギリスのレコード業界もすごいと言えるかもしれませんね。