1月22日の名盤は…
今日は、去年9年ぶりにアルバムをリリースし、カムバックを果たした
ドナ・サマーを紹介しました。
実はその新作からカットされたシングル2曲が、
一般的に大ヒットした訳ではありませんが、
ビルボードのダンス・チャートで1位を獲得。
その結果、現時点で1970年代、80年代、90年代、2000年代の
すべての時代のダンス・チャートNo.1を記録した
唯一のアーティストという名誉を勝ち取っています。
しかし、なんといっても彼女が一番輝いていたのは1970年代でしょう。
ボストン生まれのアメリカ人なのですが、有名になる前にドイツへ渡り、
ミュージカル女優やシンガーとして8年も活動しています。
当然ドイツ語もペラペラのバイリンガルです。
そのドイツで70年代半ばに名プロデューサー、
ジョルジオ・モロダーと出会い、彼の生み出した当時最先端の
エレクトロ・ディスコ・ビートをバックにして“ディスコ・クイーン”として
逆輸入の形でアメリカに進出。ドイツ、アメリカのみならず、
イギリスや日本でも大人気となり、一世を風靡しました。
ポイントは3つ。まずはなんといってもモロダーの作るサウンドが
時代にぴったりとはまったこと。
彼女の歌は本格的にディープなソウルを歌うには弱かったかもしれませんが、
モロダーの音との絡みは完璧ですし、他のディスコ歌手と比べると
圧倒的にソウルフルで、歌唱力も最上級でした。
そして最後にルックスが良かったことは見逃せません。
彼女はホイットニー・ヒューストンが登場する前までは、
最も美しいソウル歌手と呼ばれていました。
さらに下積みが長かったためか、サービス精神が高く、
セクシーな衣装を大胆に着こなしていたのも魅力的でした。
今日は彼女の代表曲と呼ばれることは少ないかもしれませんが、
1980年のこの曲「ザ・ワンダラー」とともに紹介しました。