高田焼上野窯
今日は八代市日奈久にある400年以上の歴史を持つ、
高田焼上野窯をご紹介します。
現在、11代、12代、そして13代と三世代の方々が
1602年から続く伝統の技を守って継承していらっしゃいます。
今日のゲストは13代目の上野浩平さんです。
上野浩平さんは、現在30歳。
東京藝術大学で金属を加工する彫金の技法を専攻。
卒業後、京都で焼き物の基礎を学んだ後、
熊本に戻り当主であるお父さまに師事。
代々受け継がれてきた「青磁象嵌」の技を現代の人により身近に、
より楽しく伝えていけるような器作りを目指していらっしゃいます。
Q.高田焼の特色を教えて下さい。
初代が朝鮮からの流れを汲みこんで始めた「青磁象嵌」です。
作品を持ってきて頂きました。
僕の代表作「玉花入れ」です。
球体状で下に台を置いて使います。
普通の花入れは垂直にしか活けられない事が多いと思うんですが、
球体なので、斜めに設置したりすることができます。
そういう固定概念にとらわれない作品を作りたかった。
浩平さんからご覧になって11代のおじいさま、
12代当主のお父さまの特徴、素晴らしい点はどういったところでしょうか?
土を掘りに行ったり土を作ったり、象嵌を彫ったり、
その一瞬一瞬にすごく歴史があるという事を常々感じています。
浩平さんはご自身はどんな作品を目指していらっしゃいますか?
”焼き物”というと”こういう物”というイメージがあると思うんですが、
そうではなく、
そこに作品があれば、その使い方を皆さんに考えてもらえるような、
使う人がそれを考える工程もアートだと思うので、
そういう風な作品ができればなと思います。
今後の作品展などの情報はHPをご覧下さい。
高田焼上野窯ホームページ http://www.aganogama.jp/