2月10日のマツザキ・レコードは
今日は、
ザ・ボトル / ギル・スコット・ヘロン を紹介しました。
今日紹介したのは、
「ジャズ・ファンク・詩人」と呼ばれるギル・スコット・ヘロンです。
彼は1949年4月1日にシカゴで生まれました。
10歳の時にピアノを買ってもらったギルは、
ほとんど独学で勉強し、家計を助けるためにパーティーなどで
演奏をするようになります。
しかし、ペンシルバニアのリンカーン大学に進んだ彼は
文学に熱中するようになり、二年生の時に一年間休学し、
処女小説「禿げ鷹」を書き上げました。
続いて、彼は大学にもどると処女詩集を書き、
1970年には両方が出版されました。
つまり、最初は詩人としてデビューするんです。
「ポエトリー・リーディング」というのをご存知ですか?
アメリカでは、アートを形成する重要な文化の一つとして認知されています。
口に出して読むことを重視しているため、
詩を朗読したCDやカセットも数多く販売されていて、
詩人自らがポエトリー・リーダーとして舞台に立つのが当たり前にも
なっています。彼はまず詩の朗読で注目される存在になるんです。
その後、彼はあるピアニストとの出会いから、
その詩を曲にのせて歌うようになります。
音楽業界にも認知され始めた彼は、ボブ・ディランのような詩を書き、
スティービー・ワンダーのようにソウルフルに歌う、
新しい時代の黒人アーティストとして売り出されることになります。
残念なことに、ギルのアルバムの日本版はほとんど出ていません。
そのため、彼の曲の歌詞は自分で訳すしかありません。
とはいえ、彼の曲は歌詞が理解できなくても充分楽しめると思いますよ♪