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JBLの選手にインタビュー

今日はバスケットボールのトップリーグJBLに参戦している

神奈川県にあるチーム、「東芝ブレイブサンダース」の

節政貴弘選手と石崎巧選手のインタビューをお送りしました。

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節政選手は鹿児島県出身、180cmというバスケットボール選手としては、

決して大きくはない身長ながら、36歳で現役、

日本代表経験もあるベテランです。

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石崎選手は福井県出身の24歳。

「学生のためのオリンピック」であるユニバーシアードで、

日本チームが世界4位という素晴らしい成績を残した

2007年大会の代表でもあります。

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先月、東海大学熊本総合体育館で行われた、

バスケットボールの講習会に講師として参加された際にお話を伺いました。

自己紹介とバスケットボールを始めたきっかけを教えて下さい。

節政選手「2つ上の兄がバスケットを始めたので、

自分も一緒に、小学校4年生から始めることにしました。

スポーツは全般的に好きだったので抵抗なく入れました。」

石崎選手「母親がミニバスケットの監督をしていたので、

保育園を卒業した頃から連れて行かれていました。

学校では皆とサッカーしたり友達と野球をしたりしてましたね。

中学校行くときは野球部入ろうかなとも思ったんですが、

いろんな人から説得されバスケットに落ち着きましたね。」

節政選手の身長は180cmということで、

バスケの選手としては大きいほうではありません。

それをカバーするためにどんな努力をされたのでしょうか。

「チームでも日本代表でも常に1番小さかったです。

だから、横の動きやスピード、ルーズボールをとりにいく動きなどに

体をはってきたし、利き腕でない”左手”でのドリブルを

小学校の頃から練習していました。

歌を歌いながら利き腕でない方でドリブルするというような練習があって、

すごく難しかったんですが、今では左手のドリブルの方が得意になったほど。

あの頃やっていたことは無駄じゃなかったと身に沁みて感じます。」

36歳の節政選手はトップリーグのJBLでは、ベテランの選手です。

これまでの長い選手生活の中で、いろいろなことがあったと思いますが、

どうやって困難な時期を乗り越えてこられたのでしょうか。

「足首や膝の手術をしたんですが、チームメイトが来てくれたり、

ミスした時も、言い争うのではなくポジティブにもっていくように話、

皆で一緒に困難に向かって乗り越えたと思います。

チームメイトからかけられる一つの言葉を幅広く理解して

やってきたつもりなんで、いろんな勇気をもらいました」

このインタビューを行った日は学生と即席のチームを

組んで試合が行われました。初めて顔を合わせる人たちとチームで

何かをしなければいけないという状況は、

仕事の場面などでもよくありますが、スポーツの場合、

即席のチームでプレーする時、プロの選手はどんな点に注意して

プレーされているのでしょうか。

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節政選手「スポーツなんで全体を見るのも大事ですが、

今入ってきた選手がどこを見ているか”目”の動きで、

この人が何をするか予測してプレイしました。

目を見れば何をしたいかだんだん分かってきます。」

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石崎選手「事前に試合を見ていたりして相手の良いところを

引き出せるように、彼らのプレイスタイルに合わせられるように

心がけて試合をしました」

この時期、新しい環境で生活を始めている方も多いと思います。

36歳の節政選手は社会人としては、部下もいて、上司もいて、という立場、

そしてバスケのチームの方ではベテランながら「いじられキャラ」と

言われるぐらい若手からも親しまれている節政選手に、

コミュニケーションを上手に取るためのアドバイスをいただきました。

「堅くならないというのがいいと思うし、その人の持ち味を探すのには

時間がかかるとは思いますが、先輩から声をかけてあげると

下の子たちもコミュニケーションとれやすいんじゃないですかね。

ガチガチの先輩後輩みたいなのはいやですから。

練習を一緒にしたり合宿をしたりするにつれ仲良くなってきますし、

いい意味で友達みたいになりたいなと。

そいういう関係がチームにも反映されているんじゃないかと思います」

石崎選手はこの4月から社会人3年目に入ったところ。

学生時代は東海大学という強豪校で積み上げてきたものがありながら、

実業団となると学生時代とは違いもあったと思います。

実業団に入って心がけたことを聞きました。

「大学までやってたことと、チームとしてのスタイルが違う部分も多いですが、

違うからといって”自分はそのままでいい”と思っていては先に進めない

と思います。その中に順応していけるように。求められる事をこなした上で、

自分のやりたい事を主張するといった感じですかね。」

最後に節政選手からのメッセージです。

「バスケットは、点をとるというエキサイティングなスポーツなんで

ぜひ会場に試合を見に来て下さい!」

石崎選手からはバスケをやってみたいけど、

迷っているという人へのメッセージです。

「仲間とのコミュニケーション、絆、が深まるスポーツです。

スポーツとして楽しいだけでなく、

人間としても成長できるスポーツだと思います!」

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お二人が所属する東芝ブレイブサンダースは神奈川県川崎市にあります。

トップリーグのJBLは現在オフシーズンに入っていますが、

シーズン中は熊本で試合が行われることもありますので、

また情報をお伝えしていきたいと思います。