「テイジン」のヒミツ
今日は、「テイジン」の名前の由来に迫りました。
ご出演は、
帝人 株式会社 広報・IR室広報部長 宇佐美吉人さんです。
帝人グループは、2008年6月に創立90周年を迎えました。
現在はポリエステル繊維、アラミド繊維、炭素繊維などの合成繊維事業と、
フィルムやプラスチックスといった化成品、医家向け医薬品、
在宅酸素療法などの医薬・医療事業、繊維を中心とした
流通・リテイル事業、各種ITソリューションやコンテンツを提供する
IT事業を中心に事業展開をしています。
そんな「テイジン」の名前の由来について教えて下さい。
1918年、山形県米沢市に、当時日本国内では誰も実施していなかった
人造絹糸(レーヨン)事業に取り組み、海外技術を積極的に取り入れながら
国産化技術を確立したことにより、
ベンチャー企業とも言える「帝国人造絹絲株式会社」が誕生しました。
その後広島、岩国、三原に相次いで工場を建設、レーヨンの生産量も伸び、
1937年には世界のレーヨン生産量の28%を占めるまでに拡大し、
欧州先進国一国の生産量に匹敵する量を生産していました。
その後戦争を経て戦後の荒廃を乗り越え、
1962年に企業イメージの近代化、
存在感の向上のため現在の「帝人株式会社」に社名を変更しました。
「帝人」の取り組みについて教えて下さい。
帝人グループは環境経営に積極的に取り組んでいて、
素材事業においては、ポリエステル製品の開発、回収、
再商品化を共同で行う循環型リサイクルシステム「エコサークル」や、
耐熱性バイオプラスチック「バイオフロント」のようなリサイクルや
バイオ素材といった脱石油につながる研究開発や事業展開をしています。
特に「エコサークル」は、独自のケミカルリサイクル技術により、
使用済みとなったポリエステル繊維製品がバージンの石油原料と
同品質の原料にまで戻されて新たなポリエステル繊維に再生でき、
しかも何度でも繰り返し再生することが可能という世界で唯一、
帝人だけの誇る技術です。
一方、医薬医療事業では、まず医薬品事業において、
業界でも高いシェアを誇る骨粗しょう症治療薬が順調に拡大している他、
帝人が創製した新薬、通風・高尿酸血症治療剤が、
欧米で40年ぶりとなる痛風治療の新薬として販売承認されました。
これは全世界で1,000億円以上の売上を目指す
世界戦略商品として期待しています。
また、在宅医療事業では国内で約60%のシェアを獲得している
在宅酸素療法の酸素濃縮装置をはじめ、
最近、社会でも認知度の高まってきた「睡眠時無呼吸症候群」に対する
治療器などを展開しており、海外にも積極的に進出しています。
テイジンのHP → http://www.teijin.co.jp/