8月20日の名盤は…
今日は、人類愛を訴える名曲
「ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥゲザー」を紹介しました。
シャーデー、スティーヴ・ウィンウッド、ジョーン・オズボーン他、
たくさんの人々からカバーされ、
クラブ・カバーやサンプリングで使われているものを加えると
数十種類ものバージョンが存在すると思われるこの曲、
オリジナルはティミー・トーマスという人です。
作詞・作曲も本人。
彼はジャズ畑で腕を磨き、1960年代後半はメンフィスで
ソウル/R&Bのスタジオ・ミュージシャンとして活躍したキーボード奏者で、
1970年にマイアミに移り住んでからユニークな音楽性が開花しました。
1972年にT.K.レコードから初めて発表したのが、この曲です。
内容以前にまず衝撃的なのがサウンド。
安っぽく原始的なリズム・ボックスのビートと、
自らのオルガンと歌だけの構成なんです。
でも、このスカスカでシンプル極まりない音が、
何とも言えぬ説得力と哀しい表情で詞の内容をダイレクトに伝えてくれます。
歌詞もわかり易く、
中学生くらいの英語力で聴き取ることが可能かと思いますが、こんな歌です。
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どうしてですか。教えて下さい。
なぜ我々は一緒に生きることができないのでしょうか。
誰もが共に生きることを望んでいるのに
どうして我々は共存することができないのでしょうか。
戦争はもうたくさんです。我々みんなの願いは この世が平和になることです。
誰もが一緒に生きることを望んでいるのに どうして我々は共存することができないのでしょうか。
たとえ肌の色が何であろうとも あなたが私の兄弟であることに変わりはありません。
すべての人々が共に生きたいと願っているのに
どうして我々は共存することができないのでしょうか。
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今日は、1972年のR&Bチャート1位、ポップ・チャートでも3位に入ったヒット曲、
ティミー・トーマスで「ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥゲザー」を紹介しました。