水難防止について
今日は、「水の事故」防止について、
天草広域連合消防本部の小崎光さんにお話をうかがいました。
この季節の「水の事故」はどのようなものが多いですか?
1.ウェイクボード・ジェットスキーなどレジャースポーツでの事故
2.海水浴(風が強い日など)での事故
3.魚釣り中の堤防等からの転落事故
「水の事故」については、どのような対策が有効ですか?
1.レジャースポーツでの事故については、一般海水浴客等の少ない場所で
実施し、ウェイクボード・ジェットスキーなどについては、
初体験の方の事故が多く、十二分に基礎を学ばれてから実施して下さい。
2.海水浴での事故については、事前に気象予報などの情報を把握し、
無理な行楽計画をたてない。
海水浴を行う場合には、ライフジャケット、Tシャツ、運動靴などを身に着けて
(これらが浮力となります)実施すると、
もし万が一波にのまれても、流されても浮く事が出来ます。
3.魚釣り中の転落事故も同じく、ライフジャケットは必ず身に着けて
行うよう心がけてください。
東天草分署では「着衣水泳教室」や「ペットボトルを使った浮き輪製作」
などの教室を、毎年小学校で実施されているそうですね、
どんな内容なんですか?
着衣泳の目的は、水の事故の7~8割が着衣状態での事故であり、
そのような事故に遭遇した場合、背浮きという浮いたままの状態を
保つ事が目的です。それは、人が助けに来る、あるいは、私達救急隊員が
救助するまで水上面に浮いていれば助ける事が出来ます。
そのような場面に遭遇した時を想定し、
小学校低学年から着衣泳の教室を開いています。
特に低学年では、まだ水に慣れていませんので、
着衣のままで水中での歩行や駆け足を行い水中での抵抗を体験させ、
年齢が上がるにつれペットボトル等を浮き輪の代わりに利用し、
背浮きというものを少しずつ体験していきます。
(抱きかかえて、ラッコのような姿勢をとります)
最終的には、なにも利用せず自分の身だけで
背浮きができるようになるのが目標です。
その他、この季節の事故で注意する点などがあれば教えて下さい。
この季節に多い事故でやはり熱中症があります。
まずは自分の体調管理を行うこと。
睡眠不足や風邪気味などでの無理な仕事、活動を行わない。
こまめな休憩と水分補給が重要です。