陶人形作家「西田美紀」さん
今日は今月熊本県伝統工芸間で個展を開催される
陶人形作家の西田美紀さんをゲストに迎えました。
このコーナーには、2回目のご出演です。
普段はどんな人形を作っていらっしゃいますか?
普段作っている人形は、 ニンゲンや他の動物などの
生き物の既存のカタチもあれば、
私の頭の中で創造(想像)したものもあります。
モチーフになっているのは、身近にいる存在や、北斎漫画や
好きな本からヒントを得たものなどです。
だけど、一番私にインスピレーションをくれるのは、
触るたびにカタチを変化させる「土(陶土)」そのもので、
それと向き合って手を動かしているうちに、何かのカタチが見えてきて、
そのうちひとつの作品が出来上がっていく、
というようなことが多いみたいです。
10月14日~10月18日まで、熊本県伝統工芸館で「土のカタチ展」を
開催されますが、タイトル「土のカタチ展」は、
どんな意味や想いを込めて付けられたのですか?
「土」は、焼き物の素材になるだけじゃなく、作物を育ててくれたり、
私たちが生きていくのに必要不可欠な存在でもあります。
そんな「土」も、いったん焼成してしまうと、
全く性質の違う(もとの土に戻らない=石のようなものになる)ものになって、
半永久的にそのカタチのまま生きていくことになります。
そんなことを思い描きながらできた人形には、
絶えず変化して命を繰り返していく私たち生き物とはまた違った目線で、
何か大切なメッセージを送ってくれるチカラがあるんじゃないかなぁ、
などと考えて、こんなタイトルにしてみました。
個展ではどんな作品を何点ほど展示されるのでしょうか?
大小さまざまの作品で、人形が100点くらい、
そのほか小さな雑貨的なもの(オブジェ?)も100点くらいの予定です。
テーマは「ちびっこ天使さんたち」や「はたらくおっちゃんたち」、
「動物シリーズ」など、15体くらいの団体ものがあったり、
2.3体ずつでひとグループになったものなどが登場する予定です。
会場には西田さんもいらっしゃいますか?
お客さんのリアクションも、ものづくりには欠かせない
インスピレーションの素なので、展示会中、
しっかりと耳をすませていなければ!と思っています。
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にしだみき 陶人形 「土のカタチ展」
10月14日(水)-10月18日(日)9時-17時(最終日16時まで)
熊本県伝統工芸館2階展示室
※入館料 無料 作品販売もあります。