12月17日(木)の名盤は…
もうすぐクリスマス、今日は教会音楽ゴスペルを紹介しました。
ゴスペルとは、ごく簡単に一言で言うならば、
白人教会音楽である賛美歌の黒人版、ということになります。
今ではここ日本でも、ママさんコーラスの流れや教会の催し物で
ゴスペル・コーラスが人気になっているので、
知名度も上がってきていますよね。
一言でロックと言ってもいろいろな種類があるように、
ゴスペルにもいろいろあります。
でもひとつだけ言えることは、これまで生まれた全てのアメリカ黒人音楽、
ブルース、R&B、ソウル、ファンク、ヒップホップなどは、
全てゴスペルから発生したものだということ。
そしてそれはアフリカから奴隷として連れて来られ、
無理やりキリスト教へ改宗させられ、
一切の自由をも奪われ、神に祈るしかできなかった黒人達にとって
唯一、魂を解放することができる瞬間へと
つながっていることは覚えておきたいですね。
ただ、だからといって悲愴感ばかりではないのが
ゴスペルの奥深いところです。
“暖かく、おかしく、悲しく、セクシーで、非常に真剣で、
陽気な皮肉に満ちている”からこそ
人種や宗教を超えた魅力に溢れているのでしょう。
今日はソウルの女王、アレサ・フランクリンが1972年に教会で行なった
ゴスペル・ライヴからお送りしました。