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日本画家「大塚浩平」さん

今日は日本画家の大塚浩平さんを紹介しました。

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大塚さんはオリジナルの作品だけでなく、

文化財の保存・修復・復元なども手掛けられ、

これまでに熊本城・本丸御殿に展示されている杉戸絵の修復、

菊池神社神楽殿の鏡板の復元などをされています。

絵を描き始めたのはいつ頃、どんなきっかけでしたか?

小中学生の頃、学校の美術の時間などで凝って描いてましたし、

根気よく描いてましたね。

それで、第二高校美術科に入学したのが大きなきっかけでしょうね!

絵を描かれる中で、特に日本画の道に進まれたのはなぜですか?

高校での絵画は油絵が中心でした。

ただ自分にはその油のねっとり感があまり体質に合わなかったので、

3年生の終わりには、日本画を描きました。

それともうひとつは、日本画の絵の雰囲気が好きだったからです。

模写、修復、オリジナルの作品など手掛けられますが、

それぞれに面白さ、難しさなどどんな違いがありますか?

模写

時代を経た古色の色の魅力が表現できないかと

苦心し表現するところが面白いです。

それと、数百年前の画家が何を感じ、どう筆を動かしたのか・・

その追体験が出来るのが面白いと同時に勉強になります。

私の場合、色を似せるということはもちろんなのですが、

素材を本物と同じにしていくようにしています。

修復

神社の絵馬や天井画などを修復・復元していますが、

これらは私たち日本人にとってたいへん貴重な文化財です。

守っていかなければならないものです。

ただ残念なのが、それら貴重なものが無知な修復で

壊されたりしていることです。文化財には、

その作品のレベルがあるのでどこまで修復、復するかが難しいですね。

オリジナル

作品を何のために生み出すのかというところから方向性を考えます。

私の場合は、展覧会に入選するためには描いていません。

日本画なので、その場所や空間を活かすものや

人が喜ぶようなものが出来ればいいな、と考えています。

今後の制作や作品展の予定などを教えてください。

神社の絵馬が剥落しているものが多くありますので、

少しずつ手を加えていければいいなと思っています。

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大塚浩平さんのblog http://bluelotus9.exblog.jp/