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日本画家「山下孝治」さん

今日は、1月27日(水)から2月2日(火)まで

鶴屋百貨店本館8階美術ギャラリーで個展を開催されます、

熊本出身の日本画家 山下孝治さんを紹介しました。

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去年、熊本市現代美術館で開催された

「九州ゆかりの日本画家たち」という作品展にも出品されていましたので、

作品をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

その時は花と女性を組み合わせた作品が多く展示されていて、

独特な透明感が印象的でした。

山下さんは昭和49年生まれ(旧 矢部町出身)、

日本画家としてはまだお若い方なんでしょうか?

絵を描き始めたきっかけを教えてください。

50代でも若手、80代でも新たな事に挑戦されている方もいるので、

僕もまだまだ見習いだと思っています。

もともと油絵がやりたかったんですが、

自分が創り出す色が嫌いになり出したんです。

でもせっかくだから美大には進みたいと思い、

その際、日本画というものが気になり、大学に進みました。

それだけの思いがあるからなのか、色がとても素敵ですよね?

実はいまだに色に対してコンプレックスがあるんですよ。

色は、自分が描きたい絵の雰囲気にあわせて選んでいますが、

女性の絵に色をつけていないのは、

色が持つイメージを排して、

女性のフォルムや内面の美しさを表現したいと思ったからです。

そぎ落としていった結果、あのような色になっているんです。

どんなものをモチーフとして作品を手掛けられていますか?

街を歩いている方を見かけた時にふっとした時の女性の美しさや、

背筋がすっとのびた姿などに惹かれて、目で追っているうちに

頭の中でイメージが広がっていきます。

この人は絶対描きたいなと思った時に声をかける時もあります。

そんな時大変なのは、

まずは自分が「絵描き」だと分かってもらうことですね(笑)

今回の個展ではどんな作品を見ることができますか?

熊本の風景。阿蘇、天草、菊池渓谷のほか、

普段自分が見ている風景ですね。

制作に苦労した作品などありますか?

大変なことばかりでした。

日本画といわれるものの「材料」を扱うのがとても難しくて。

腐りやすい材料などを使っているので、

その調整をしながら描くのが難しいですね。

題材としてはどれだけ自分の思いを伝えられるかを考えながら描くと

どうしても時間もかかってしまいます。

阿蘇の絵については、その都度変わる姿があったり、

自分が昔から見てきた姿があって、思いがあるからこそ、

それをどう合わせていくかというのが大変だったりもしました。

今回は全部で40点近くの作品を展示します。

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「山下孝治 日本画展」は明日1月27日(水)から2月2日(火)まで

鶴屋百貨店本館8階美術ギャラリーで開催されます。

期間中は山下さんも会場にいらっしゃるそうですので、

ぜひ足を運んでみてください。

山下孝治さんHP http://www.takaharu.org/