ハート・ロッカー
今日は、現在公開中の「ハート・ロッカー」を紹介しました。
この映画「ハート・ロッカー」は、今年度の「第82回アカデミー賞」で、
作品賞や監督賞など、6部門を受賞した、今、最も話題の作品です。
監督のキャスリーン・ビグローが、ライバル作品の「アバター」の監督
ジェームズ・キャメロンの元妻ということで、
ワイドショーでもかなり話題になっていましたよね。
しかし、映画の内容は、ワイドショー的な気楽な感じとは真逆の、
2004年、イラク戦争の真っ只中にあるバグダッドが舞台です。
主人公は、爆弾の処理を行う「爆発物処理班」の兵士達。
過酷な戦場の中で、最も死と隣り合わせの現場にいる彼らの日常が
ドキュメンタリーのような緊迫感を持って描かれます。
この映画は、ジャーナリストであり、脚本家のマーク・ボールが、
自らの取材を元にしたもので、ストーリーとキャラクターはフィクションですが、
その恐ろしい爆弾テロや、爆弾処理の様子などは、
かなり本物に近く再現されています。どこに爆弾が隠され、
そのスイッチを持つテロリストがどこにいるか分からない
張り詰めた状況は、まるで処理現場を実際に体験しているようです。
また、主要なキャラクターを有名俳優が演じていないため、
「有名スターは死なない」という暗黙の了解がないことも、
サスペンスを盛り上げています。
タイトルの「ハート・ロッカー」とは、
兵隊用語で「行きたくない場所」や「棺おけ」を意味する言葉。
決して口当たりのいい映画ではありませんが、
テレビのニュースでしか知らない、イラク戦争の恐るべき現実を見せてくれる
アカデミー賞にふさわしい力作です。
映画「ハート・ロッカー」は、
■ TOHOシネマズ はませんで、現在公開中です!
「ハート・ロッカー」オフィシャルサイト http://hurtlocker.jp/