« 3月23日(火)魔法のことば  |  レモンカード >

ハート・ロッカー

今日は、現在公開中の「ハート・ロッカー」を紹介しました。

この映画「ハート・ロッカー」は、今年度の「第82回アカデミー賞」で、

作品賞や監督賞など、6部門を受賞した、今、最も話題の作品です。

監督のキャスリーン・ビグローが、ライバル作品の「アバター」の監督

ジェームズ・キャメロンの元妻ということで、

ワイドショーでもかなり話題になっていましたよね。

しかし、映画の内容は、ワイドショー的な気楽な感じとは真逆の、

2004年、イラク戦争の真っ只中にあるバグダッドが舞台です。

主人公は、爆弾の処理を行う「爆発物処理班」の兵士達。

過酷な戦場の中で、最も死と隣り合わせの現場にいる彼らの日常が

ドキュメンタリーのような緊迫感を持って描かれます。

この映画は、ジャーナリストであり、脚本家のマーク・ボールが、

自らの取材を元にしたもので、ストーリーとキャラクターはフィクションですが、

その恐ろしい爆弾テロや、爆弾処理の様子などは、

かなり本物に近く再現されています。どこに爆弾が隠され、

そのスイッチを持つテロリストがどこにいるか分からない

張り詰めた状況は、まるで処理現場を実際に体験しているようです。

また、主要なキャラクターを有名俳優が演じていないため、

「有名スターは死なない」という暗黙の了解がないことも、

サスペンスを盛り上げています。

タイトルの「ハート・ロッカー」とは、

兵隊用語で「行きたくない場所」や「棺おけ」を意味する言葉。

決して口当たりのいい映画ではありませんが、

テレビのニュースでしか知らない、イラク戦争の恐るべき現実を見せてくれる

アカデミー賞にふさわしい力作です。

映画「ハート・ロッカー」は、

■ TOHOシネマズ はませんで、現在公開中です!

「ハート・ロッカー」オフィシャルサイト http://hurtlocker.jp/