やさしいごはん「熊本農業高校」
今日は、「地域に根ざした食育コンクール2009」で、
農林水産大臣賞を受賞した熊本農業高校から
田尻美千子先生と伊藤晴香さんにお越しいただきました。
熊本農業高校について教えて下さい。
農業科、園芸・果樹科、畜産科、生活科、農業経済科、食品工業科、
農業土木科の7学科で構成される農業専門高校です。
生徒数は860名あまりです。
明治32年に創設され、今年は創立112年目に入り、
全国の農業高校の中でも歴史ある学校です。
初代校長は札幌農学校のクラーク博士の意思を受継ぐ河村九淵先生で、
校訓は敬天愛人「手足をその低き大地に動かし、心を高き天におけよ」
としています。
本校の3期卒業生に農聖と呼ばれる「松田喜一」先生がおられます。
松田先生の哲学には「人並みはずれて人並み以上」
今では、堂々熊農!さわやか熊農をスローガンにかかげ、
校内外で活動しています。
「地域に根ざした食育コンクール2009」について教えて下さい。
食育に関する国民的課題をふまえて、民間の団体等が自発的に行う
活動が全国で展開され、関係者の情報共有が促進されることを
目的として実施された農林水産省が提唱する食育活動のコンクールです。
今回は、全国から学校・市民団体・個人などから211の応募がありました。
熊農の取り組みはどのようなものだったんですか?
「くまおに」「くまべん」なんですが、
「くまおに」は熊農おにぎりの日、「くまべん」は熊農弁当の日のことです。
材料を買ったり(校内で作ったり)するところから、
お弁当を作るまで全て自分達でやってみよう!という取り組みなんですが、
いきなりお弁当は難しいかもしれないので、
おにぎりから始めようという事でスタートしました。
また、「ひご野菜」を広める活動なども行っています。
始めてみていかがでしたか?
伊藤さん「最初は難しかったので母親に手伝ってもらったりしたんですが、
2回目からは自分達で作って、友達と見せ合ったりして楽しみました。
また、学校に入ったばかりの頃は初めての事ばかりで、
担当の先生も厳しくて怒られて泣いたりもしたけど、
ずっと一緒にやっていくうちに先生の優しさも分かって、
そのうち自分から次はどんな活動をしようかと考えるようになって
楽しみになりました。
私が熊農に進もうと思ったきっかけは、
祖母の家が菊農家をやっているんですが、小中学校の間は実はそんなに
興味もなかったんですね、でも中学の時に進学について考えた時に、
やってみたいなと少し興味が沸いたのがきっかけです。
高校にきて、自分達でプロジェクトを行ったことで、
これからは、自分で栽培したり交流会をしたりだとか、楽しんで農業をする事を、
次は他の人に伝えていきたいと思っています。
何かお知らせなどあれば教えて下さい。
4月29日(みどりの日)熊本農業高校で、
花の苗と野菜の苗の販売を行います。
時間は9時からです。ぜひお越し下さい。