馬術
今日は「馬術」について、
熊本県馬術連盟 理事・競技会でのコースデザイナーをされている、
ホースパーク・プロスパー代表の向後栄治さんにお話を伺いました。
向後さんが馬に触れるようになったきっかけは?
子供の頃近所に馬が居たので。それで興味を持ちました。
馬は簡単に乗れるものなのでしょうか?
乗る事は簡単ですが、日頃のスキンシップがやはり大事ですね。
お互いが「心を開いた」状況が望ましいですね。
「馬術」という競技について詳しく教えてください。
馬術競技は、他のスポーツとは異なり生き物である馬と選手が一体となって
競技を行うスポーツです。
馬は、鋭敏な感覚と自分の意志を持っていて、
いかに優れた技術を持った選手でも馬の力を借りなければ
良い成績を収めることは出来ません。
また優れた能力を持った馬も、選手が馬の能力を引きださなければ
良い演技を行うことは出来ないのです。
選手が、馬の能力を最大限に引き出し、
馬も選手の要求に精一杯こたえようとする関係が結ばれたときに
「人馬一体」の妙技が繰り広げられることになります。
一般には、運動するエネルギーが馬の役割で、
そのためのリズムとバランスを与えるのが騎手の役割だと
言われています。このため、選手は馬を愛し、馬を理解し、
自分の馬がいつでも自分の指示に喜んで従い、
どんな難しい運動でも出来るように、また、どんな難しい障害でも
勇気を持って確実に飛び越せるように
教え込んでおかなければなりません。この様な馬の能力を引き出し、
高めるための訓練を「調教」といいます。
馬を十分に調教して人馬が信頼感で結ばれ、馬の弱点を選手が補い、
選手のミスを馬が助けるようになって初めて、
馬術競技において勝利が得られるのです。
馬場馬術競技は、定められた種々の動き方をしてその優美さを競い、
障害飛越競技は、高さや幅、色彩や形状の異なる障害物を
ミス無く飛越していく競技です。
熊本県の「馬術」について、特色などあれば教えてください。
熊本県では、特に高等学校の活動が盛んで、
現在競技施設が整備されている高等学校
(菊池農業高校・熊本農業高校・阿蘇清峰高校・翔陽高校・南陵高校)を
中心に活動しています。
中でも、菊池農業高校には、馬術連盟事務局や熊本国体で整備された
競技場や80頭収容できる厩舎も残されており、
年に3回(5月・10月・2月)九州管内から多数の選手達が参加しての
競技会を開催しています。
他に、乗馬クラブ↓
(北熊本乗馬クラブ・ホースパーク・プロスパー・坂本トニアシュタール)
大学(熊本大学・東海大学九州)高校(済々黌高校)
「馬術」のきついところ、楽しいところはどんなところですか?
楽しいところは、
愛情を注いだらその分だけ答えてくれるところ。馬と毎日ふれあうこと。
初心者が「馬術」をやろうと思ったら、まずどんな方法がありますか?
4月からは、毎月1回位の予定で、
菊池農業高校馬術場で試合があります。
会場に来て、いろいろな馬たちがいますので、見てください。
馬を好きになることから始めて下さい。
「熊本県馬術連盟」の連絡先を教えて下さい。
菊池農業高等学校内 電話 0968-25-5611