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永青文庫「吉丸良治」さん

今日は「永青文庫」についてお話をうかがいました。

ご出演は、財団法人 永青文庫 常務理事 吉丸良治さんです。

永青文庫について教えて下さい。

「永青文庫」は、細川家700年に及ぶ歴史・美術・古文書などを

収蔵し管理している公益財団法人です。

細川家は元々足利家の一門です。

鎌倉時代に愛知県岡崎市細川町を治めた時細川姓を名乗ったところから、

細川が始まります。中世に8代足利尊氏が室町幕府を開く頃、

その右腕となり細川一門が活躍します。

近世になり細川幽斎を始めとして18代目が元知事、細川護熙さんです。

加藤家のあとをうけ、肥後藩主となった細川家は以来幕末まで

240年つとめるので、熊本にかかわる古文書(熊大へ委託)や

歴史ものが多く残っています。広く公開するように努めています。

現在、東京国立博物館で「細川家の至宝珠玉の永青文庫展示室」が

開催中で、全国的に注目されていますが、

どんなものが展示されているのでしょうか?

永青文庫6000点余の作品の中で主だったもの300点程が展示されています。

鎌倉時代につくられた国宝の「時雨螺鈿鞍」など国宝8点、

重要文化財30点が出ています。

茶陶も「唐物茶入利休尻ふくら」など話題の作品はほとんどでています。

書画では横山大観、春草、梅原龍三郎など細川護立と

交流のあった作品が目白押しです。

宮本武蔵の作品もほとんど出品されています。

そして最近関心を集めているのは、

熊大永青文庫研究センターから発表された

「信長から幽斎に宛てた古文書郡」です。

広大な会場が大きな賑わいをみせています。

熊本市二の丸の熊本県立美術館本館に

「細川コレクション 永青文庫展示室」がありますよね。

多くの県民の願いがかなって20年4月に「永青文庫展示室」がオープンしました。

いつでも見る事が出来るという常設としては

東京永青文庫と熊本だけですから、ぜひお越し下さい。

また、3月4日から5月4日まで県立美術館本館で永青文庫展を開催します。

最後にリスナーにメッセージをお願いします。

美術工芸にしても、古文書にしても、まだ世にあまりでてないものもありますが、

700年の遺産をこれ程まとまって守っているのは

日本でも他には見られないことでしょう。

これからももっと文化情報を発信していきたいと思っています。

期待してください。

永青文庫 HP http://www.eiseibunko.com/

東京国立博物館 特別展「細川家の至宝 珠玉の永青文庫コレクション」

HP http://hosokawaten.com/index.html