トレイル・ランニング
今日は「トレイル・ランニング」について紹介しました。
ご出演は、アドベンチャーレーサー「田中正人」さんです。
アドベンチャーレーサー「田中正人」さんのプロフィール。
1993年に第1回日本山岳耐久レースで優勝してから、
8年間勤めていた会社を辞め、プロのアドベンチャーレーサーに転向。
このアドベンチャーレーサーとは”人間版パリダカ”とも称される、
山や川、海、洞窟、ジャングル、砂漠、氷河などのあらゆる自然を舞台に
チームが協力してコースマップとコンパスを頼りにトレッキングや
マウンテンバイク、パドリングなどの様々な種目をこなしながら、
ゴールを目指す競技です。田中さんは海外でのレースでも
実績を作っておられ、2002年にはご自身でイースト・ウインド・プロダクションを
設立、現在も海外レースに出場する一方で、
国内のレースの開催や講習会など普及活動にも力を入れてらっしゃいます。
“トレイル・ランニング”とは一体どのようなスポーツなんですか?
マラソンを”山の中”で行うと考えて下さい。
ロード(舗装路)ではなく、トレイル(登山道など)と言われる
山道を走るスポーツです。
起伏があり、不整地を走るため、ロードランニングとは特質が大きく異なります。
また、自然の中で走るため、最低限の山の知識、技術が求められます。
危機管理意識と自己責任観が必要です。
“トレイル・ランニング”の魅力はずばりどんなところですか?
自然の中で走る爽快感が最高です。
景色も良いし、空気も美味しいしですね。
また、ロードランニングと違い単調ではないため、
飽きずに長時間のランニングを楽しむことができます。
また、トレイル・ランニングならではの「体への効果」が見られます。
起伏のある場所を走るために、様々な筋肉を使いますので、
普段は使わない筋肉や、平衡感覚、などを鍛えることができます。
それから、ただがむしゃらに走らないといけないわけじゃありません、
早歩きをしたり、歩いたり、とご自身のペースやコースにあわせて
走ることができますので、決してムリはせず、楽しんでもらえます。
田中さんが山を走ることになったきっかけは?
実は、オリエンテイリングがきっかけなんです。
子供の頃に楽しんだオリエンテイリングですが、
「競技」として楽しむものがあるんです。
学生の頃にそのスポーツに出会って競技を始めたのが、
山を走るきっかけになりました。
オリエンテイリングは、「宝探し」のようなワクワクする楽しさがあるんですね。
また道を外れた沢や尾根を走ることがあるんですけど、
それが楽しかったですね。
今までに経験されたコースで印象に残っているコースはどこですか?
最初は整備されたところを走っていたんですが、
そのうちどんどん険しい所を走りたくなるようになりましたね。
中でも日本アルプスの縦走が印象に残っています。
北アルプスや南アルプスですが、
森林限界を超えた世界は非日常の何者でもありません。
標高3,000m級の峰々は、美しさや幻想的な世界を演出しますが、
当然自然環境の厳しさもあります。
素晴らしさと厳しさの両方を与えてくれるトレイルは、
自然の魅力に触れることが出来ます。
興味をもった人はまずどんな事から始めていくと良いですか?
まず、基礎走力(体力)が必要な為、ロードランニングから始めて下さい。
平地で10㎞くらい連続して走れるようになってから
山に入ったほうが望ましいです。または、普通のハイキングとして始め、
少しずつ部分的に走り始めてみてはどうでしょうか。
~~~~~九州で行われるトレイルランニングの情報~~~~~
9月26日 「第3回九州脊梁山脈トレイルラン in 山都町」
九州山地の尾根を走るこのイベントは、
山都町緑川の清流館を発着とする役35kmで開かれます。
コースは標高1500m級の小川岳、向坂山、三方山などに
設置された登山道を使い、標高差は最大1200m。
昨年は230人が出場し、男子40歳未満の1位は3時間16分2秒でゴール。
この大会は、7月7日に定員250人に達したため、締め切られていますが、
同じ日 9月26日に「九州脊梁山脈トレイルランin五ヶ瀬2010」が行われます。
インターネット専用サイトによる受付です。
興味のある方はぜひ『RANNET(ランネット):http://runnet.jp/』をご覧下さい。