ベルマークのヒミツ
今日は、「ベルマーク」の名前の由来に迫りました。
ご出演は、財団法人 ベルマーク教育助成財団の野中正治さんです。
歴史と活動概要を教えて下さい。
1960年に「教育設備助成会」として発足し、
今年10月に50周年を迎えるんですが、
きっかけは、東北地方の山間部の学校の先生から、
朝日新聞社に「黒板とチョークしかなく、教材が足りない。子どもたちに
都会の子どもたちと同じように教育を受けさせたい。
募金活動を呼びかけてもらえないか」と訴えられたのが、きっかけです。
ただ、募金では1回だけになってしまうし、「困っているよその子どもたちの
ために募金してください」と呼びかけても、そんなに集まりそうもない。
そこで「自分の子どもたちや、学校のためにマークを集めて
設備や教材を買うと、自動的に困っている子どもたちの役にも立つという
ベルマーク運動の仕組みが生まれました。
いまもその仕組みはほとんど変わっていません。
どうして「ベルマーク」となったんでしょうか?
最初から「ベルマーク」と呼ばれていた訳ではありません。
財団の名前も、最初は「教育設備助成会」でした。
「困っている子どもたちのために、愛の鐘を鳴り響かせよう」と呼びかけ、
「鐘」のマークをシンボルにしました。だから、今のベルのマークは
初めからありましたが、名前は「協賛マーク」と呼ばれていた。
当初は、マークに「ベル」のデザインを使わない協賛会社も多かった。
そのうち、運動がだんだん盛んになり、
みんなが「ベルマーク、ベルマーク」と呼ぶようになって、
1968年(昭和43年)に財団の公式制作物に初めて
「ベルマーク」の言葉が出てきます。
さらに1972年(昭和47年)に機関誌「月刊ベルマーク」が創刊されて定着し、
1997年に財団の名前も、「ベルマーク教育助成財団」になりました。
お知らせなどありましたらお願いします。
今年は、創立50周年ということで、いろいろな記念事業を実施しています。
「ベルマークファミリー」という新しいキャラクターをつくって、
記念の回収箱やストラップ、シールなどに活用したほか、
PTAの皆さんにも利用していただけるようHPでダウンロード
できるようにしてもいます。好評です。
子どもたちがわかるような「なーるほど!ベルマーク運動」の小冊子も製作、
運動紹介ビデオも全面的に作り直しました。
これからもベルマーク運動を長く続けていくためには、
たくさんの人たちに協力していただかないといけません。
しかし、みなさんベルマーク集めは、子どもが学校に通っている
間だけのことで、卒業したら関係ないと思っているようですが、
「ベルマークに卒業はないんです」。
どなたでも集めていただき、近くの学校や自分の母校などにプレゼントしたり、
財団に直接送っていただいても、役にたつんです。
ぜひ、もう一度、ベルマーク仲間になってください。
ベルマークのHP http://www.bellmark.or.jp/