造形作家「原健太郎」さん
今日は、今日から阿蘇白水郷美術館で個展を開催する
造形作家の原健太郎さんをゲストに迎えました。
「The Beat of The Earth 地球の鼓動」というタイトルになっていますが、
どんな個展になりますか?
木版画、モノタイプ、陶板、併せて30点を展示します。
陶板に関しては、立体ではなく土を叩きしめて、
平面上に描いていくという形にしました。
またこの個展では、作品づくりの構想段階で、自然界から造りだされ、
地球に流れているリズムを表現しようと思いました。
何億年前からつづく自然界のリズムとその中で生かされている私達。
当たり前のことですが、自然なくしては私たちの暮らしは成り立ちません。
自然の造形美からインスピレーションを受けることが多い私としては、
「地球を大切に」と訴えたいところなのですが、
なんだかそれは自分らしくない。
そこで、シンプルに、命の源である地球のリズム、まずその音に
耳を傾けてほしいという意味を込めました。心静かに作品を眺めていると、
自然とそのリズムが聞こえてくるような作品づくりを目指しました。
このような展覧会を、阿蘇の大自然の中でできるということを光栄に思います。
8月8日(日)には面白いパフォーマンスが予定されているようですが、
どんな内容になっていますか?
国内外で活躍中のミュージシャン、ドラマーの野中大悟さんと
ディジュリドゥ奏者の宮川哲郎さんの即興演奏をします。
その演奏中に私が畳2枚分の板に木版画を彫っていきます。
最後に大きな布に刷り上げて野外に展示します。
お二人はとてもエネルギーに満ちた演奏をされると思うので、
常に音楽を聴いて制作している私としても、
自分がその場でどんな作品を彫りたくなるのか楽しみです。
版画のタイトルはずばり「地球の鼓動」です。
今回の作品制作に関するエピソードを教えてください。
陶芸作品を制作する上で、天日干しという作業があるのですが、
今年の梅雨は長かったので、とにかく乾かなくて参りました。
梅雨が明けてからの晴天つづきのおかげで、
ぎりぎり個展に間に合わせることができました。
ただ、晴天なのはいいのですが、今度は気温が高すぎて、
作業場が暑くて参りました。クーラーがないので、汗だくになって制作しています。
できるだけ夕方以降から夜中に作業をしています。
夏場の制作は過酷です…。
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原健太郎さんのホームページはこちら
The Beat of The Earth 地球の鼓動
2010.08.03~2010.08.29
@ 阿蘇白水郷美術館