ロゲイニング
皆さんは、「ロゲイニング」というスポーツをご存知ですか?
今日は「ロゲイニング」について紹介します。
ご出演は、日本ロゲイニング協会 事務局長 立川則人さんです。
まずは「ロゲイニング」について教えて下さい。
自然の中に設置されたポイントを制限時間内に数多く回り、
獲得した点数の多さを競います。
スタート直前に位置と点数が書かれた地図が渡され、
チームごとに自由にルートを考えます。
トップ選手でも制限時間内ですべてを回ることが不可能な範囲に
ポイントは設置されていることもあり、
どのように回るかの計画が勝負を大きく分ける知的スポーツです。
1976年にオーストラリアメルボルンにおいて開催された大会が
初めてといわれています。日本では、2002年に長野県菅平高原で
初大会が開催されました。その後、2006年ごろまでは、
年に1回菅平高原において開催される大会が唯一でしたが、
近年ではシリーズ戦も開催されるようになり、年間20大会程開催されています。
一般的なロゲイニング大会のルールについて教えてください。
参加チームは、2~5名で構成。
競技時間は3~12時間(国際大会は24時間)
競技地図は、スタート20分程度前に主催者より支給
ポイントを回る順番は任意。
各ポイントには、主催者により20~100点程度の点数が付与され、
ポイントは優勝者でもすべて回りきることが出来ない程度設置されています。
ポイント通過証明は、専用ICカード(e-card)を使用します。
競技終了時刻を超過してゴールした場合は、
毎分一定の点の割合(例:50点/分)で減点、
減点の割合は当日地図支給時に発表します。
30分以上超過した場合は失格、
順位は総得点から超過時間の減点を差し引いた得点で決定します。
同得点者がいる場合、先に終了した人が上の順位になります。
ロゲイニングの魅力やロゲイニングの楽しみ方について教えて下さい。
マラソンやトライアスロンなどの競技と大きく違う点は、
自分の体力・技術に応じて自由にルートを決めることができることです。
景色を楽しみながらハイキング気分で歩いてもいいですし、
急がば回れで簡単なポイントを数多く走り回って集めても良いです。
競技時間についても、フルロゲインでは、24時間ですが、
ハーフロゲイン(12時間)、クォーターロゲイン(6時間)なども
開催されていますし、日本国内では3時間や2時間という
お手軽なミニ版も数多く開催されています。
クラスは「ジュニア」(20歳以下)、「一般」「ベテラン」(40歳以上)、
「スーパーベテラン」(55歳以上)と年齢による区分及び
男性、女性、混合と性別による区分に分かれています。
クラスは分かれていても、
ポイント配置や渡される競技地図は全クラス共通です。
トップ選手と同じ舞台で競技できる点も魅力の一つです。
ロゲイニングで身に付く事柄など、ロゲイニングのPRポイントを教えてください。
ロゲイニングを通じて地図の読み方、目的地まで正しく移動する
ナヴィゲーション技術を習得できます。
登山やハイキングなどのアウトドアスポーツだけでなく、
日常生活での道迷いを克服したい方にはお勧めの競技です。
興味を持った人がチャレンジするには何から始めたら良いでしょう?
百聞は一見にしかず。 とにかく大会に参加してみてください。
最低限必要な道具は、ハイキングできる服装や靴と、コンパスのみです。
コンパスはアウトドアショップなどで1000円ぐらいで売っています。
大会情報は、当協会 http://www.rogaining.jp/ をご覧ください。
国内でもさまざまな大会が開催されているようですが、
初心者向けの大会や近々開催予定の大会などありましたら教えてください。
残念ながら、九州では一度もロゲイニング大会が開催されておりません。
また、開催予定も今のところありません。
国内では、熊本からは遠いのですが、9月20日長野県駒ケ根高原、
9月26日北海道ルスツなどで開催が予定されています。
九州でロゲイニング大会を開催して頂ける主催者様からの
お問い合わせをお待ちしています。
日本ロゲイニング協会 HP http://www.rogaining.jp/