« 9月7日(火)のマツザキ・レコードは  |  9月7日(火)魔法のことば >

「長崎書店」と「アート」

さまざまなアートの話題をお届けしています「アートなくらし」。

今日は熊本市上通りにあります「長崎書店」を紹介しました。

まず長崎書店は上通り側の大きな入り口から入ると、

いきなり左手にアート関連の本、美術書ですとか写真集などが

かなりのボリュームで揃えてあります。

そして店内を奥に進みますと、真ん中の右手にギャラリーが併設され、

さらに長崎書店ビルの3階にはホールもあって、

独自のイベントを企画、開催されるなど、一味違った本屋さんなんです。

そこで今日は「長崎書店とアート」をテーマに、

店長の長崎健一さんに詳しくお話しをうかがいました。

Photo

入り口のすぐ近くにアート関連の書籍を置かれているのは、

大きな特徴の1つじゃないかと思うんですが、

このような配置にしようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

平成18年に大幅リニューアルしたんですが、

アートの本などの専門書が分かりにくい場所に置かれているのがもったいない

と思って。「表現」という意味では一般の書籍と同じだと思うんですよね。

1階にギャラリー、3階にはリトルスターホールと名付けられた

ホールがありますが、それぞれについて教えてください。
  
「ギャラリー」は主に熊本在住の作家やアーティストの作品展示を

月替わりで企画しています。

「リトルスターホール」は2009年の秋にオープンしました。

イベントがある時にオープンする形ですが、

ミュージシャンとのコラボレーションなどを企画しています。

本屋は老若男女様々な方々が集う場所です、そういった場所だからこそ、

いろんな方にむけた発信拠点になれればという思いがあります。

僕自身は、アートには興味はありつつなかなか…

ただ、ウッドベース講座に通ったりはしていますが、

まだドレミファソラシドぐらいでしょうか(笑)

その他、気になる事があれば県内外の展覧会などに出かけたりしています。

本を扱っていますと、そういうのに触れる機会もあるんですよね。

ちなみに、学生の頃は活字が苦手でマンガ専門でした!

現在1階のギャラリーで開催中の「La!Bunko」はどんなイベントですか?

夏になると大手の出版社が文庫百冊キャンペーンを行っていますよね?

長崎書店でもオリジナルでやってみないかという事で、

熊本に住む100人(様々なアーティスト)の方に選んでもらった

100冊を紹介しています。

普段本屋さんに言っても何を選んでいいいのかわからない、

そういう方には「自分の知っているこの人が進めている本」を

読んでみようなんて思ってもらえたりしているみたいです。

ちなみに、このイベントの冊子はロアッソ君やひごまるのデザインを手がけた

イラストレーターの村井健太郎さんが手掛けてくださったほか、

美少女の写真もあるんですがそちらの写真は、

カメラマンの森賢一さんに撮っていただきました。

また、本棚もこのイベントのために、木材でオリジナルの家具を製作する

家具職人の門丘幸征さんに作ってもらいました。

そしてこのイベントをコーディネートしてくれたのは、デザイン事務所の

ネストグラフィックスさん(アートディレクション、デザイン)です。

また、イラストレーターのコーダ・ヨーコさんに「本の木」というものを

作ってもらいました。これは来て下さったお客様のオススメの一冊を

書き込んでもらってそれを木に貼ってもらって、

本の木がどんどん生い茂っていくという試みです。

今回のキャンペーンでは文庫本をテーマに

様々なアーティストが集合しています。

「La!Bunko」は9月いっぱい長崎書店1階のギャラリーで開催中です。

ぜひお越しください。

長崎書店 http://nagasakishoten.otemo-yan.net:80/