古民家ギャラリー「百花堂」
今日は山鹿市にあります古民家ギャラリー「百花堂」を紹介しました。
ご出演は、木部律子さんです。
「百花堂」素敵な名前ですね、どんな意味が込められているんですか?
母親の実家が「百花堂」というお菓子屋さんだったんです。
その名前を残したくてこの名前にしました。
家族の思いが詰まった名前です。
百花堂はどんな建物ですか?
江戸時代末期から立ち続けると聞いていますので、
140年ぐらいになると思います。
様々な歴史をみてきた建物ではないでしょうか。
百花堂をはじめたきっかけは何だったんですか?
初めは、古めかしいし危ないしという事で「駐車場」にでもという話でした。
ですが、建物の「黒い梁」やしっかりとした「柱」を見ているうちに、
壊すのがもったいないなと思い、それから不思議な思いが湧き、
今に至っています。
そこを「ギャラリー」にしようと思ったのは何故ですか?
私自身はアートに携わっているわけでもなかったんですが、
百花堂の古い空間に生き残っている空気が、
自分にとって「ほっと」するものがあるなと思っていたんです、
私だけがそう思っているのかなぁ。と思っていたら、
そこを訪れてくれる人が皆そう言ってくれて、
そのうち、この空間が持つ「空気のギャラリー」のような感じがしてきて、
それからこのような形になりました。
昔から在るものの「力」を感じる建物です。
これまでにも、たくさんの個展が行われていますが
このアーティストはどのように選ばれているんですか?
正直、私達はアートに関してそんなに詳しいわけではありません、
ですが、アーティストの方々がこの建物を見つけてくれて、
それから個展を開いたりしてくれるんです。
そうしたらその作品展を見た方がまた作品展をしてくれて…、
というような形で、これまで皆さんとの様々な「つながり」によって今にいたります。
現在開催中の「夕涼み」について教えて下さい。
陶人形作家の「にしだみき」さんと、ステンドグラスの「舛田良子」さんの
「夕涼み」という個展を開催しています。
昔子供の頃にうちわを仰ぎながら、夕涼みをしていたあんなイメージです。
夕暮れのの古い木箱(百花堂)にキラキラした灯り(ステンドグラス)が
ともるような個展になっています。
舛田良子さんのステンドグラスは、自然の色が溶け込んだような
ガラスですので、それで作りこまれた明かりは本当にキレイで、
その作品がこのギャラリーにもマッチして、温もりを感じさせます。
そしてその側に西田美樹さんのフワフワした綿雲のようなつくりをした
陶人形がいます。
その陶人形も灯りを眺めているような雰囲気になっています。
今回はその雰囲気を楽しんで頂けるように、ギャラリーの営業時間を
夜8時までに延長していますので、ぜひ見に来てください。
先日も熊本市内から仕事を終えてバスでわざわざ
お越しいただいた方がいらっしゃって、
その方と一緒に外から百花堂を眺めたんですが、
そんな時にその出会いを通してギャラリーをやっていて
「よかったな」と思いました。
お問い合わせは、
古民家ギャラリー百花堂 ℡080-6426-4519 まで