12/2「ラヴァーボーイ」
今日は1980年代に人気の高かったカナダ出身のロック・バンド、
「ラヴァーボーイ」を紹介しました。
カナダのロック、といってもピンとこないかもしれませんが、
そこはアメリカと地続きの隣の国ですから、1960年代からニール・ヤング、
ステッペンウルフ、ラッシュなどの優れたアーティストが多数活躍しています。
最近だとシンプル・プラン、ニッケルバックなんかもカナダ出身ですね。
英語とともにフランス語も公用語として認められていることや、
アメリカと違って黒人の数が少ないことの影響で、
独特のカナダ流サウンドを感じることも多くありますが、
一般的にはアメリカによく似たロックと言っていいと思います。
ラヴァーボーイも言われなければアメリカのバンドと思う人がいても
不思議はありません。
特に曲作りが上手いとか演奏が上手いとか、
メガ・ヒットを記録したというわけではなく、ロック史に残る名バンドというよりも
どちらかと言えばB級バンドかもしれませんが、80年代前期から中期の、
“あの時代”の明るくポップで重すぎないハードロックを愛するファンには
忘れられない存在です。
ボン・ジョヴィが彼らのファンで影響を受けたという話もあり、
そういえばよく似ている部分もありますね。
ミッキー・ロークの映画「ザ・レスラー」で、主人公が
80年代のハードロック/ヘヴィメタルでノリノリになりながら、
“この時代が最高だ。それをあの忌まわしいニルヴァーナの登場で
メチャクチャにしてくれた”というようなことを言うシーンがあるんですが、
そう思っている中年のアメリカ人は意外と多いみたいです。
そんなファンにはまさにツボな曲がこれかもしれません。
実は当時チャートでは全米29位と、大ヒットではないんですが、
“みんな週末のために働いてるんだ”という内容と
FMフレンドリーな曲調で、今なお人気のロックンロールです。
今日お届けしたのは1981年の曲「それ行け!ウィークエンド」でした。