耳かき作家「木部大資」さん
3月3日は“みみの日”とも言われていますが、
ラジオをお聴きの皆さんにとってもこの “耳”から入ってくる音から、
様々な情報や音楽、想像、そしてインスピレーションを
感じてもらえたらな…と思います。
今日紹介したのは、山鹿市にあります古民家ギャラリー百花堂の
耳かき作家「木部大資」さんです。
以前このコーナーで山鹿市にある古民家ギャラリー
「百花堂」さんをご紹介させて頂きましたが、
今の百花堂さんはどんな雰囲気ですか?
主に百花堂で店番をしながら耳かきを作っているんですが、
今の山鹿は、
毎週金曜、土曜に「山鹿灯籠浪漫 百華百彩」が開催中で
竹灯りの華やかな雰囲気の中、
百花堂の冬は、昔のままの町屋なのでとても寒かったです。
火鉢で沸かしたお湯でお茶を飲んだり、
静かでゆったりとした雰囲気です。
耳かきをつくるようになったきっかけは?
市販の耳かきがあまり使いやすくないなと思ったので、
自分で作ってみようと思いました。
木部さんが作る耳かきの素材は?
昔のかやぶき屋根の下地に使われていた竹を使っています。
煤竹は長い年月をかけて燻されています。
自然のいいあめ色をしているんです。
その表面の煤や汚れを丁寧に落とし、
耳かきの先端部分を曲げるために、
二晩ほど水に漬けてから火で焙って曲げます。
この作業が一番難しい作業です。
そのあとは、小刀や鑿を使い形作っていきます。
仕上げに椋の木の葉を使い、先端を滑らかに磨きます。
古い材料なので、折れやすくなっていたり、
薄くしすぎて折れたりすることもよくありました。
素材をどう活かすかをしっかり見極めて作ることが大事です。
耳かきの“ポイント”“魅力”とは?
上手く言葉では表せませんが、
一つ一つの素材に合わせて形作ることで、
一本一本違う形に出来上がります。
それが自然と魅力になれば良いなと思っています。
今後の夢や目標などありますか?
生活の中のチョットした楽しみやアクセントになるような
日常の道具を作っていきたいです。
また、3月11日、12日、13日に「水辺プラザかもと」で行われる
「Gアート展」に参加して展示販売をします。
「Gアート展」 http://gartkumamoto.blog111.fc2.com/blog-entry-3.html
興味をもたれた方は是非、百花堂のHPをご覧下さい。
(blogも展開されています)
古民家ギャラリー 百花堂 http://www.hyakkado.jp/