出窯「出口文教」さん
今日は出窯の「出口文教」さんにお話をうかがいました。
~~~~~~出口文教さんのプロフィール~~~~~~
1965年 熊本市に生まれる
1987年 明治大学農学部を卒業
1993~95年 山本幸一氏(山幸窯,熊本市)に師事
1995年 独立、現在地に工房を作る
1998年 初個展(於;熊本県伝統工芸館)
以後、現在まで個展・グループ展を多数
2003年 Tom Gilfillan氏(米国モンタナ州)を工房に招聘
2004年 Tom Gilfillan氏の工房(Whitefish pottery)に滞在
個展(於;Stillwater gallery, Whitefish MT)
ビエンナーレ KUMAMOTOⅡ(主催;熊日新聞)に入選
2005年 第51回 西日本陶芸展(主催;西日本新聞)に入選
2006年 第103回 九州山口陶磁展に入選
ビエンナーレKUMAMOTO Ⅲ に入選
2007年 Keith Gilyard氏(米国モンタナ州)を工房に招聘
天草大陶磁器展にて「宮沢りえ審査員特別賞」を受賞
長崎陶磁器展で「金氏(kaneuji)審査員特別賞」を受賞
2009年 天草大陶磁器展で「藤原恵洋審査員特別賞」
2010年 The Clay Studio of Missoula(米国モンタナ州)に滞在
同所で轆轤のワークショップ
2011年3月 被災地支援のためのチャリティーオークション
“Handmade For Japan” (eBay ; USA) に出品
出口さんが、陶芸をはじめたきっかけは何ですか?
自分で考えたモノを作るシゴトをしたかったんです。
4年間の食品製造業サラリーマン生活の末、転職。
その先、数十年もサラリーマンを続けている
自分の姿を想像できなかったので。
その頃はバブル最盛期、また終身雇用が当たり前の頃だったので
周囲からはかなり反対されました。
ですが、そのころ、九州や熊本県にも多数の「陶芸家」がいて、
親身になって相談にのってくれたことが決断を後押ししました。
作品をつくるにあたって大事にしていることは?
今は粘土の個性(素顔)を活かすようなカタチを一番考えますね。
アメリカと日本の違うところは?
そうですね、日本には長い伝統があるので、
その中で育ってきた中でどうしても縛られてしまう部分がありまして、
アメリカでは自由なんですよね、”器”に対する”見方”が違うんです、
例えば展示会で、奇抜な形のものを展示した際、
日本では「これは何ですか?」「これはどうやって使ったらいいですか?」
と聞かれる事が多いんですが、アメリカだと、
「面白いね」「この色が好きだな」などと言われ、
その後「僕はこの器を〇〇に使おうかな」という風に見るようです。
そんな中でも日本の土器に対する思いもあるそうですね?
独立する時にちょうど土器の発掘作業に携わったんです。
そのときに手にした弥生式土器、須恵器の印象を忘れられません。
数千年の時間が経っても、人の作る「焼き物」には共通点
(変わらないカタチ)があることに気が付きました。
形の上手さに驚きましたね。
今でも博物館などでそういう作品を見るのが好きです。
最近の作品はどのようなものがありますか?
植木鉢(花の為の器)を作ったとき楽しかったです!
出口さん主催の陶芸教室について教えてください。
工房での陶芸教室&出張陶芸教室を承っています。
工房の陶芸教室は2人以上、出張の場合は5人以上、
いずれも予約が必要です。
詳細はホームページの「陶芸教室」ページを参照ください。
【出窯】
熊本市松尾町上松尾4137-1
(tel./fax.) 096-329-8878
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでもお聴きいただけます。
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