「クルトガ」のヒミツ
今日はシャープペン「クルトガ」のヒミツに迫りました。
ご出演は、三菱鉛筆株式会社の飯野尋子さんです。
~~~~~~三菱鉛筆株式会社 会社概要~~~~~~
三菱鉛筆は、明治20年創業、今年創業125年を迎えます。
鉛筆、シャープペン、ボールペン、サインペン等の
筆記具を主に製造販売しています。
ちなみに、「三菱鉛筆」の社名の由来は、
以前「名前のヒミツ」で紹介しました。
創業当時は、創業者の名前を取った「眞崎鉛筆製造所」という社名でした。
三菱鉛筆は、もともと商品名だったのですが、
商売上、商品名を使用することが多くなり、
1952年に社名と商品名の統一を図るために、
「三菱鉛筆株式会社」と社名を改めました。
大ヒット商品「クルトガ」について教えて下さい。
クルトガはシャープペンです。
従来のシャープペンはそもそも鉛筆に比べると細いものですが、
書いているうちに、芯先が偏って減ることで、
文字がだんだん太くなってしまったり、
芯先が紙の繊維に引っかかって折れやすかったり
粉が出てしまったり・・・という経験をされ方が多いと思います。
この芯先の「偏減り」を解消するシャープペンです。
どのような仕組みになっているんですか?
シャープペンに、「クルトガエンジン」と呼んでいる
3つのギアが入っていることにより、
文字を書くたびに芯先が回りとがり続け、
常に芯先が円錐形の形になるので、文字の線が均一で、
ノートがとても綺麗に見えます。
開発にまつわるエピソードなどありますか?
筆圧で芯先を回さないといけないので、
筆圧が弱い方でもきちんと回ることができるメカを開発するのには
やはり苦労がありました。
従来のシャープペンより部品点数が2倍あるので、
大量に作ったときもきちんと芯が回る設計にするため、
何千本もの試作品を作りました。
「ユニ ナノダイヤ」という商品について教えて下さい。
シャープペンに使うときには欠かせないアイテムに、
シャープ替芯があると思いますが、強度もあって折れにくく、
かつなめらかさは保った「ユニ ナノダイヤ」という替芯があります。
これはナノサイズの工業用ナノダイヤが入っているのですが、
通常は鏡面等をぴかぴかに磨くために用いることが多いのですが、
これがはいることにより潤滑油の役割をはたしてくれ
なめらかさを保った替芯ができるのですが、
このナノダイヤを均一に配合させるのが
開発する上で一番の苦労したところです。
オススメの商品を教えて下さい。
もち手のグリップ部分に「アルファゲル」という衝撃を吸収する、
もちっとやわらかいゲルをつけた「ユニ アルファゲル」というシリーズも
ご好評いただいておりますが、
このシリーズにも先ほどお話しをした「クルトガエンジン」搭載タイプが
発売されていますので、こちらもぜひお試しください。
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
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