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「TOTO」のヒミツ

今日は、TOTOのヒミツに迫りました。

ご出演は、TOTO株式会社 熊本営業所の吉田七瀬さんです。

~~~~~~~TOTO株式会社 会社概要~~~~~~~

TOTOは1917年に創業。「東洋陶器株式会社」としてスタート。

これは海外、特にアジアをビジネスの場として意識していたため、

社名に「東洋」という文字を入れてありました。

創業した当時の日本には、まだ下水道の概念さえ浸透していませんでしたが、

創業者の大倉和親が「清潔な住生活空間を提供したい」という強い思いから、

衛生陶器の開発に着手したのが始まりになります。 

その後、事業範囲が広がるにつれ、トイレや洗面器などの

陶器をつくる「陶器メーカー」から水栓金具やユニットバスなど

陶器以外の住宅設備機器も製造するようになりました。

そのため1970年に社名を「東洋陶器株式会社」から

「東陶機器株式会社」に変更。

同時に商標をアルファベットの「TOTO」としました。

そして2007年の創立90周年の機に、

社名もアルファベットの「TOTO株式会社」と変更しました。

本社は福岡県の北九州市にありますが、

原材料と燃料を手に入れるのに有利であるということと

海外に輸出するための港が近いという利点があるからでもあります。

TOTOグループの事業所は世界各国、中国、アジア・オセアニア、

米州、ヨーロッパに展開しており、社員数は約23,000名。

製造している商品はトイレやウォシュレット、

システムキッチンやバスルーム、洗面化粧台など

水周りの住宅設備機器全般。創業から今年で94年になる会社です。                  

「TOTO」の大ヒット商品というと、「ウォシュレット」がありますが、

どんなきっかけで開発されたのでしょうか?

TOTOは、ウォシュレットをつくる前は「ウォッシュ・エア・シート」という

アメリカ製の温水洗浄便座を輸入していました。

その時代は、和式トイレから腰掛けるスタイルの洋式トイレへ

徐々に移行していく時期でもあり、「ウォッシュ・エア・シート」は

少しづつではありますが販売数を伸ばしていました。

1977年には、TOTOの出荷数で洋式便器が和便器を上回りました。

そこで、「ウォッシュ・エア・シート」に変わる日本人に適した

TOTO製のシートをつくろうということになり、

開発がスタートしました。

人のおしりの位置を研究している人はいなかったので、

一からのスタートでした。300名あまりの社員に協力を得ながら、

温水の温度、吐水の角度などを決めていきました。

そして、1980年に「TOTOウォシュレット」を発売することになります。

1982年、“おしりだって洗ってほしい”というコマーシャルで

認知度が拡大しまして、現在、内閣府 消費動向調査によると、

TOTO以外の商品も含みますが温水洗浄便座は

約7割の家庭に普及している状況です。

「ウォシュレット」以外の商品についても伺いたいのですが、

実は日本が世界で最初に実用化したというものがあるそうですね。

ユニットバスルームを世界で最初に実用化したのは日本です。

1964年東京オリンピックで誕生しました。

ユニットバスの開発は、1964年に開催することが決まっていた

東京オリンピックに向けていろんな施設が作られ工事量が膨大になる中、

初の超高層ホテル「ホテルニューオータニ」が建てられることになり、

工事期間わずか17カ月という超スピードで作らなければなりませんでした。

それまでの方法(在来工法)ではとても間に合わないことがわかり、

しかも17階建の建物は当時としては「超高層」であったため、

構造面からもバスルームを軽量化しなければなりませんでした。

そこでゼネコンのご要望を受け、TOTOはプロジェクトチームを作り、

研究を重ねた結果、浴槽や洗面器を取り付けた下半分のユニットに

上半分の壁フレームを組み上げて、天井パネルをかぶせるかたちの

ユニットバスルームが完成しました。

そして、そのTOTO製ユニットバスルームが

ホテルニューオータニに採用されることになったのです。

1044室のバスルームが約5カ月間で完成し、

ホテルニューオータニは1964年9月に無事オープンしました。

東京オリンピック開幕は10月だったので、ぎりぎり間に合ったのです。

当時の評判はいかがでしたか?

当時、ホテルニューオータニのユニットバスルームは、

工事の手間と時間が省けるだけじゃなくて、

メンテナンスも簡単で何よりも見た目が綺麗であると評判になりました。

そのため、その後の高度成長期に高層ホテルを建てられる際、

ユニットバスルームは次々と採用されました。

今ではホテルやマンション・アパートだけではなく戸建の家にも

ユニットバスルームが普及しています。

見た目も普通のお風呂と変わらず、その上、気密性に優れて暖かく、

防水面も安心、作る前に完成品が確認出来ることも人気の理由です。

外国でユニットバスルームが初めて実用化されたのは、

日本から遅れること3年の1967年なんですよ。

オススメの商品やサービスを教えて下さい。

TOTOでは、トイレ・浴室だけでなく、キッチン・洗面所の水周り全般の

商品を品揃え致しております。TOTO熊本ショールームでは、

最新のおすすめ商品を展示しており、

3つのサービスをご提供させていただいております。

1つ目に、最新型や人気商品を手に触れて体感できるサービスです。

浴室の広さやキッチンの収納使い勝手などを確認することができます。

2つ目に、ご要望のプランやカラーを画像で見ていただく提案サービスです。

展示している商品の質感や雰囲気を体感し、

コンピューターを使って商品のイメージをその場で確認することができます。

TOTO独自のサービスとなっております。

3つ目に、工事会社様にお渡しする明細をより解りやすく表現した

見積書の作成サービスです。

価格算出のためにも便利な見積書を工事会社様に

お渡しさせていただくことで、

おおよその予算(工事費+商品価格)がわかります。

是非、TOTO熊本ショールームへご来場ください。

ショールームアドバイザー一同心よりお待ち申し上げております。

尚、ご来館にあたりましてお願いがございます。

混雑時でもお待たせしない“来館予約”をがおすすめです。

土日祝日はかなり混雑しております。

ご予約はお電話にて承ります。                                         

TOTO熊本営業所 TEL096-379-7277

TOTO ホームページ http://www.toto.co.jp/

 

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