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「UCC」のヒミツ

今日は、

世界初の”缶コーヒー”を開発した「UCC」のヒミツに迫りました。

ご出演は、UCC上島珈琲株式会社の渡辺勝人さんです。

~~~~~UCC上島珈琲株式会社 会社概要~~~~~

生産国で苗木を育てることから、原料調達、研究開発、品質保証、

製造、販売、そして、文化の創造に至るまで・・・。

世界唯一とも言われる「カップから農園まで」一貫したコーヒー事業を

展開するUCC上島珈琲株式会社。

その歴史は、1933年5月、神戸というハイカラな港町の一角に

「上島忠雄商店」の小さな看板が上がったところから始まりました。

そして80年近くに亘り、コーヒーの新たな需要の創出に

次々とチャレンジし、日本のコーヒー市場の発展に寄与してきた会社です。

「UCC上島珈琲」は、世界初の缶コーヒーを開発した会社ということですが、

開発のきっかけを教えて下さい。

コーヒーを缶に詰めるという発想が閃いたのは、1960年代に遡ります。

上島忠雄が出張中に、ある駅のホームで発車を知らせるベルに追われ、

飲みかけていた瓶入りミルクコーヒーをあわてて売店に戻しました。

「もったいない」という思いから、

「缶にコーヒーを詰めれば、いつでもどこでも飲めて飲み残すこともない」

というアイデアから生まれました。

世界初の缶コーヒー開発のポイントはどこ?

缶コーヒーの誕生によって、今まで喫茶店でしか飲めなかった

本格的なコーヒーが、「いつでも どこでも」楽しめる飲み物となり、

缶コーヒー市場を、

年間約3億6千万ケースも消費される巨大市場へと拡大させた。

世界初の缶コーヒー開発で苦労した点は?

コーヒーと牛乳が缶の中で分離してしまう。

乳製品のゆえの高圧・高温殺菌が風味の劣化を招いてしまいます。

缶から溶け出した鉄イオンがコーヒー成分のタンニンと結び付いて黒ずんで

しまいます。夜を徹して専門書を読みあさり、実験を繰り返した。

ひとつ壁を乗り越えたかと思うと、さらに新たな壁が待ち構え、

開発陣は幾度も挫折しそうになったと聞いています。

そして「UCCコーヒーミルク入り」を発売することになり、

現在も「UCCミルクコーヒー」として発売しています。

「UCCミルクコーヒー」といえば、3色を使った缶のデザイも印象的ですが、

3色が表す意味などありますか?

三色のデザインは下から赤・白・茶という順になっていますが、

赤=コーヒーの実です。コーヒーチェリーと言われるぐらい真っ赤なんです。

白=コーヒーの花です。

茶=皆さんが飲まれる時の焙煎された色、茶色です。

世界初の缶コーヒーを開発されて以降、

業界にも先駆けた商品などを発売されていますね?

UCCが世界で初めて缶コーヒーを開発してから、

10年以上が経過し1980年代に入ると、

缶コーヒー市場への新規参入が相次ぎ、多様化するなか、

UCCは缶コーヒーのパイオニアとして、

ミルクや砂糖を一切加えないブラック無糖タイプの味わいを求める

消費者ニーズにもお応えするため、

ブラック無糖タイプ缶コーヒーについても業界に

先駆けて1980年代後半に発売しました。

その品質向上のため、

1990年代には、独自の製法(TTND製法)の開発により、

コーヒー本来の風味、またごくごく飲めるすっきりした味わいを実現し、

ブラック無糖缶コーヒーの市場育成に寄与してきました。

その結果、今やブラック無糖缶コーヒーは缶コーヒー市場全体の

約17%を占めるまでに市場規模を拡大し、

その中でも「UCC BLACK無糖」は代表的なブランドとして、

消費者の高い支持を獲得している。

更に、2010年からは、無糖ミルク入りコーヒー“THE CLEAR”を発売し、

無糖缶コーヒーの新ジャンルの創造に挑み続けています。

「UCC上島珈琲」のHPには、様々な楽しいコンテンツが用意されています。

 “ミルクコーヒー”に関する歴史、誕生秘話、ロングセラーの秘密など、

アニメーションで分かりやすく説明した、

オリジナル壁紙もダウンロードできるページがありますので、

ぜひご覧下さい。

UCC上島珈琲 HP http://www.ucc.co.jp/

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