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タバタの「ゴーグル」

今日は、スイミングゴーグルの国内シェア第一位の「タバタ」に、

ゴーグルのヒミツをうかがいました。

ご出演は、株式会社タバタの今泉典久さんです。

~~~~~株式会社タバタ 会社概要~~~~~

株式会社タバタは、

1952年にゴム製品の製造・販売会社としてスタート。

その7年後の1959年、国産初のスクーバダイビング用マスクを

開発してスポーツ用品メーカーとしての第一歩を踏み出しました。

それ以降、スイミングゴーグルやB.C.ジャケット、

日本発のシリコンマスクやスクーバダイビング用プラスチックフィンなどを

次々と自社開発。

1991年にはスイミングゴーグルが国内第一位のシェアになりました。

製造工場は、国内は茨城事業所、海外は台湾に工場があります。

国内のみならず、海外展開も積極的に行い、アメリカをはじめ、

オーストラリア、オランダに100%出資の現地法人を設立し、

世界80カ国以上に積極的な販売活動を行っています。

更なる実績とノウハウを積み重ね、

スクーバダイビング、スイミング、ゴルフ、健康用品などの

企画・開発・設計・製造・販売を一貫して行うメーカーです。

「タバタ」のゴーグルブランド「VIEW」は、

日本のトップブランドだそうですが、国内シェアを教えてください。

単一ブランドとしては、日本一のシェアで茨城工場は

日本最大のスイミングゴーグルの生産量を誇っています。

VIEWに込められた意味は?

「View」は英語で「見る」、「景色・眺め」といった意味があります。

スイミングゴーグルですので、泳いでいるときに水中が良く見えたり、

視界が広がったりとした意味をこめて命名しました。

単一ブランドとしては、日本一のシェアで茨城工場は

日本最大のスイミングゴーグルの生産量を誇っています。

「VIEW」ではさまざまなゴーグルを開発されていますが、

競技用ゴーグル「Blade ZERO」について、

どんなきっかけで開発することになったのか教えて下さい。
                                                             
今から7年前の2004年に流水抵抗を47%減らした

(当社レギュラーゴーグルサイズ比)初代Blade(V120)を発売、

2008年にはストラップよりも硬く伸びにくい素材を使用した

Blade+30を発売しました。Bladeシリーズの開発は、

競泳の競技者や愛好者にもっとアプローチしたい、

ある種特化した、特徴をもったゴーグル(低抵抗にこだわった)を

作り出そうというのがきっかけでした。

ちなみに、Bladeという意味は英語で「刃」という意味です。

ゴーグルは水中での渦をできるだけ大きくしないことが、

抵抗を減らすポイントで、レンズ下部が斜めにカットされた

形状(「刃のように切り裂く」)になっているのが特徴です。                                                             
                                                             
2011年に究極の低抵抗ゴーグル「Blade zero」を発売しましたが、

Bladeシリーズの開発が始まった2004年にはすでに

「Blade zero」のイメージはもっていました。

ただ技術的な問題で実現できなかったのですが、

Bladeシリーズで非常に多くの競泳スイマーの支持を

獲得することができたので、次に出すモデルはBladeの理想形を

具現化しようということで、今回の発売となりました。

「Blade zero」の開発のポイントはどこでしょうか?
                                                             
「Blade zero」の開発ポイントは2つあります。

1つはストラップを通す穴をレンズからなくし、

工業用素材であるエラストマー製のサイドアームを一体成型し、

サイドアームがレンズをワイドに固定することで、

飛び込み時、ターン時のレンズのブレを抑えます。

2つ目はサイドアームを採用したことで、レンズのストラップを通す

穴の部分が無くなったので、

その余分な部分をカットすることができました。

初代Bladeと比べて投影面積5%カットになります。

「5%」という数字だけを見ると少ないように感じますが、

Bladeシリーズがすでに流水抵抗を極限までに抑えたモデルなので、

非常に大きな進歩だと言えます。

実際、複数の大学の水泳部の方々にもモニターテストを行ったのですが、

今までのBladeシリーズよりも更に抵抗が少ないという意見が殆どでした。

「Blade zero」の開発で苦労した点は?
                                                             
レンズにサイドアームを一体成型するには非常に高度な成形技術が

要求されます。金型の精度はもちろん、成形時にかける圧力、

成形温度など少しでもバランスが欠けると上手く成形することができません。

また、そのバランスはカラーごとにも異なるので、とてもシビアです。

「Blade」は「刃」ということでしたが、

「Blade Zero」の「zero」というネーミングに込められた意味は?

Bladeシリーズ開発時点で、すでにイメージはもっていて、

Bladeの理想形がやっと具現化することができた。

“Bladeの原点”という意味で「(Blade) zero」と名づけました。

最後に、

タバタの社員の皆さんはスポーツ好きな方が多かったりしますか?

はい、スポーツ好きな社員は結構多くいます。

私も健康が気になる年齢ですので(笑)スイミングに取り組んでいます。

使っている方々どういうものを求めているのかなぁと見ながら、

やっていますね。

こうしてよりよいものを皆さんに届けたいと思っています。

タバタ HP → http://www.tabata.jp/view/

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