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象眼師「伊藤恵美子」さん

今日は、象眼師の伊藤恵美子さんをゲストに迎えました。

伊藤さんのご出演は今回で3回目になります♪

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今回伊藤さんは『伝統工芸日本金工展』で

「新人賞」を受賞されたそうですが、この『伝統工芸日本金工展』は

どんな催しなんですか?

『第40回伝統工芸日本金工展』

東京会場:平成23年5月10日(火)~16日(月)

熊本会場:平成23年8月2日(火)~9月4日(日)

熊本県伝統工芸館2階常設特別展示室

岡山会場:平成23年11月17日(木)~12月4日(日)

岡山県立美術館

「趣旨」=我が国に古くから伝えられている鋳金、鍛金、

彫金等の金属工芸の保存と発展を期し、現代生活に即する作品を創り、

広く一般の清鑑と批判を仰ぐことを目的とする展覧会で、

人間国宝の先生方も多数出品されていて、

日本の金属工芸の中で一番レベルの高い公募展です。

金工展HP:

http://www.nihon-kogeikai.com/BUKAITEN/KINKO/KINKO.html

この中で新人賞を受賞したそうですが、どんな賞ですか?

『新人賞』とは、この公募展で入選はあっても、

入賞歴のない方の中で与えられる賞です。

私の場合、入選は一回で二度目で賞をいただいたので、

かなり早い受賞なのだそうです。

この公募展では賞に入ること自体、熊本は元より九州エリアで

初の受賞者だそうです!!

受賞したことで変化などありましたか?

向上心が増しました。作ることにさらに貪欲な気持ちになったと思います。

今回受賞された作品 「メガネックレス」

Photo

象眼制作をする際に伊藤さんがポリシーにしていることは、何ですか?

もともと、アクセサリーなど作っていたのですが、

せっかくならば自分にしか出来ない様な技法で作品が作れたらと思い、

象眼を始めました。

そして、スペインと日本で学ぶ機会があり、

そこで知った技法と日本の肥後象眼の技法を使って作る

今のスタイルになったのですが、日本の象眼師から言わせると、

私の作品は『肥後象眼ではない』と、言われますし、

スペインの職人から言わせても、

『それはダマスキナード(スペイン象眼)ではない』と言われます。

それって、世界に一つを創ることに一歩進んでいるのではと思います。

枠にとらわれないものを作りたい、とは思っていますが、

あくまでも肥後象眼をベースに作っていきたいなと思っています。

そしてこれからは、小物を作りたいななどとも思っています。

これまでの活動の中で最も印象深いエピソードをお願いします。

最近では、5月に県民百貨店で個展させて頂いたときに

ご来場頂いたお客様から、後日、電話を頂きまして、個展を見た後、

スペインに旅行されたそうで、

なんと、私のお友達の日本人向けにガイドをしているカルロスという

スペイン人に会って、私の話をいろいろしたんですよと言われました。

人は人知れずつながっているものなんだと思うと、

変なこと言えないなぁと思ったのでした。

今後の活動予定やPRしたいことなどあれば教えてください。

ひとまずは8月2日から、熊本県伝統工芸館で開催される、

伝統工芸日本金工展に今回新人賞を受賞した作品も展示されます。

私の作品も伝統工芸館のショップのほうでも扱っていただけることに

なりましたので、展示も作品もご覧いただけると嬉しいです。

さらには、いろいろと公表したいことがモリモリなのですが、

まだ、公表できないものがあります。

ぜひ、ブログをチェックして頂ければと思います。

http://oveja-emi.cocolog-nifty.com/blog/ 

トーク中に話題になった素敵なアクセサリーの一部です♪    

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