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「カメリア」

今日は、11月19日から公開される「カメリア」を紹介しました。

1996年に創設され、今や“東のカンヌ”と言われるほど

世界から注目を集める映画祭になった、韓国の「釜山国際映画祭」。

この映画祭で、長年ディレクターをつとめ、若手映画人を育ててきた

キム・ドンホ氏の呼びかけにより実現したのが、

今日ご紹介するオムニバス映画「カメリア」です。

映画は、現在、過去、未来の釜山を舞台に、

3編のラブストーリーで構成されていて、

「釜山国際映画祭」と縁のある3人の映画監督が、

それぞれ個性的な作品を作り出しています。

“過去”のパートは、映画「怪盗ブラック・タイガー」などで日本でも知られる

タイのウィシット・サーサナティアン監督の「アイアン・プッシー」。

1970年代のタイから釜山にやってきたスパイ、アイアン・プッシーと

謎の韓国人男性ジホンとの、ちょっとコミカルで悲しい恋が描かれます。

“未来”のパートは、「地球を守れ!」で高い評価を得た、

韓国のチャン・ジュナン監督の「ラブ・フォー・セール」。

愛の記憶が商品のように売買されている未来の釜山を舞台に、

恋人との記憶を取り戻そうとする男性の姿を描く、SFファンタジーです。

そして“現在”のパートとなるのが、

日本の行定勲監督による「Kamome」。

昔かたぎの映画カメラマン・ヨンスと、靴をはかずに街をさまよう

不思議な日本人の少女との、一夜の出会いと別れを描いています。

主演は、人気急上昇中の若手女優、吉高由里子と

韓国の名優、ソル・ギョング。

行定監督は、「起承転結のはっきりしたありきたりの物語にしたくない」

と考えたそうで、

ゆったりとした時間と情緒が流れる、とても美しい作品になっています。

また、普通のドラマや映画では描かれない、

どこか懐かしい夜の釜山の街並みも見どころの1つです。

釜山国際映画祭から生まれた、

アジアの才能が結集したオムニバス映画。

ぜひスクリーンで、アジア映画の“今”を確認してください!

今日ご紹介した映画「カメリア」は、

■Denkikan で、11月19日から上映されます。

「カメリア」オフィシャルサイト http://www.camellia-movie.net/

 

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