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指揮者について・・・・。熊本交響楽団・黒葛原潔さん

今日は交響楽や吹奏楽をより楽しむ為、

「指揮者」をクローズアップしてお届けしました。

ご出演は、黒葛原潔さんです。

黒葛原さんは、碧落アンサンブルの顧問、そして指揮者でもあり、

熊本交響楽団のメンバーでもあります。

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黒葛原さんが音楽と携わるきっかけになったのは?

もともと、福岡の高校で「ホルン」という楽器を始めたのがきっかけで、

大学に入ってからもオーケストラに入ったんです、

さらに熊本交響楽団にも入ってみないかと誘われて、

勉強そっちのけで大学のオーケストラと熊本交響楽団に明け暮れた

大学生活でした。

卒業してからも関わっていて、また、就職して5.6年目ぐらいの時に、

高校の音楽の先生がいらっしゃらないということで、

少し面倒を見てもらえないかと言われ、

外部の顧問として指揮をするようにもなりました。

自分としては、40歳を過ぎたころから、

ホルンではなくビオラという目立たない楽器にかわりました(笑)

指揮は、熊本邦楽団やマンドリン演奏会の指揮など、

楽しくやらせてもらっています。

指揮者の具体的な役割を教えて下さい。

指揮について僕の経験で思うのは、

特別な技術というのはなくてもかまわないと思うし、

自分の中にやりたい曲がちゃんとインプットされていれば、

いい演奏になると思っています。

そのかわり、自分の体・頭の中にきちんとその曲がはいっていて、

曲のここぞ!というところできちんとできれば、

後は皆がきちんとした音を出してくれるはずです。

練習と本番では指揮者の役割も違うんですか?

例えば、ベートーベンの「運命」などは、

特に指揮者によって全然違いますよね。

壮大にやりたいのか、迫るようにやりたいのか、

それによって練習段階で音の作り方を指導します。

それぞれの楽器によって音の作りかたも違いますから。

その全体のバランスを修正したりするのが練習ですね。

それがうまくまとまれば、本場は、指揮者と演奏者が練習してきた事の

最後のステージということです。

本番のステージで緊張をといたり、

リラックスさせてあげるような役割もあると思います。

それから、

指揮者も演奏する人も、聴く人も皆人間ですからね、

毎回演奏はかわるものです。

演奏する人も、個性が強い人たちの集団です、

それが大勢集まってそれぞれの楽器を持って集まっているので、

「人として」まとめる力が大事だと思いますね。

そこを無視したら、どんなに技術があっても、

良い指揮者ではないと思いますね。

黒葛原さんが、指揮をされるときに気を付けている点は?

自分自身今でも台に立って反省することもあります。

お客さんや楽団にとっての責任がありますからね。

責任は重いし、

音楽はどこまでいっても「分かる」なんてことはありませんからね、

日々勉強ですし、今でも不安だったりしますよ。

だからこそ「確固たる自分」を持つことが大事なんでしょうね。

今後の活動予定を教えて下さい。

11月13日(日)14:00から、熊本県立劇場で、

「第92回 熊響定期演奏会」を行います。

ゲストに、クラリネット奏者「タラス・デムチシン」さんをむかえるんですが、

とにかく素晴らしい!!

メンバーも「あんなクラリネットの演奏初めて聞いた」というくらい。

一度聞いていただく価値があると思います。

ぜひ中学や高校でクラリネットをひいてるお子さんは、

クラリネットはこんなに素晴らしい音色がするんだということを

聞いてみてほしいと思います。

お問い合わせは 090-7534-0335 斉藤さんまで。

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