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「株式会社ニトムズ」のヒミツ

今日は、

「株式会社ニトムズ」の森下里香さんにお話をうかがいました。

~~~~~株式会社ニトムズ 株式会社 会社概要~~~~~

会社設立:1975年

事業内容:日用家庭用品の製造・加工・販売及び輸出入

http://www.nitoms.com/

 

「ニトムズ」というとお掃除ツール「コロコロ」がすぐに思い浮かびます。
「コロコロ」の開発秘話についてお聞かせださい。
まず、いつごろどんなきっかけで開発されたのでしょうか?

ニトムズ設立の目的は家庭向けの商品開発でしたが、

今まで工業用の商品ばかり扱ってきた社員たちは家庭向けの商品に関してはズブの素人。

考え出した商品は売れないものばかり。

まず、産毛取りシート。粘着性のシートを腕に張り、剥すと産毛が取れるという商品

→粘着性が強すぎて肌を痛めるという理由で女性からは不評、売れず。

次は、卵の殻剥きテープ。電車の旅などで人気のゆで卵の殻を

散らばらすことなく剥ける商品。

→卵の殻を剥くのにわざわざテープを購入してまで剥く人は少なく、売れず。

その次は、ゴキ逮捕。家庭の天敵ゴキブリを先端に粘着シートのついた棒を使い、

ハエ叩きの要領で叩き退治する商品。今度こそ、大ヒットを狙い、CMまで投入。

→本物のゴキブリは動きが早く、叩いて退治することが難しく、売れず。 

ゴキ逮捕が不評だった為、在庫を抱え、倒産の危機(負債1億円)

その在庫を整理している女子社員が粘着テープを丸めてホコリを

とっているのを見て粘着テープによるゴミ取りを考案。

この発想がコロコロへとたどり着きました。

完成し発売されることとなったコロコロ。

ニトムズは発売に際し、この商品は消費者に実際のものを

見てもらった方が売れるとして店頭での実演販売を実施しました。

これが大当たりとなり、生産が需要に追いつかないほどの大ヒットに!

発売当初のネーミングは「粘着カーペットクリーナー」発売後に

消費者から店舗への問い合わせで『あのコロコロ回るやつありますか?』

という問い合わせが多く、正式名称が認識されづらいことから

『コロコロ』というネーミングがつきました。

「コロコロ」の開発のポイントなどあれば教えてください。

1983年発売。粘着テープでゴミを取るというコンセプトで開発はスタート。

開発に当たり浮上した問題点も解決していきます。

1.テープの粘着力がすぐに弱くなってしまう。

→使った部分は切り捨て、常に新しいテープを使えるようにと

 粘着テープの逆巻きを考案

2.ローラー使用を考案。

→ペンキ屋が塗装用のローラーを使っているのを偶然知り、

 これを利用することを決定。粘着テープをロット状にしてはめ込むことにしました。

3.粘着テープが強すぎ、カーペットにくっついて動きが悪く、カーペットも傷つける。

→粘着テープを全面に塗っていたのをすじ状に塗ることを考案。

 これによりカーペットとの接着面が減り、動きがスムーズになり、

 かつ筋上に塗った部分が出っ張り(クッションとなり)カーペットの奥まで

 届くことで細かいゴミも取れる用になる。

→スジ状の考案のヒントになったのには、テープに異物(ホコリや虫など)が

 稀に混入して、ベタ面にスジが走る(不良品)ならば、いっそのことスジ状に

 塗ろうと、試したら、異物がスジを作る転写ロールの溝に吸収されうまく行きました。

4.ゴミの取れ具合を分りやすくしたい。

→白いテープ、茶色いテープのどちらを採用するかという時に

 ゴミの取れ具合が分りやすいとの理由から白いテープの採用を決定しました。

 

 

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