« 12月22日(木)の魔法のことば  |  12月26日(月)の魔法のことば >

「ウンスンカルタ」・釜田顕さん

今日の「ヒューマン・ラボ」は、

人吉に残る、熊本県指定重要無形民俗文化財「ウンスンカルタ」について

「鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化をはかる会」副会長・釜田顕さんにお話をうかがいました。

Q.「ウンスンカルタ」の名前の意味を教えてください。
カードの名前 ウン=一番 スン=最高

Q.いつ頃どこで生まれた遊びで、いつ頃流行したのでしょうか?
16世紀半ば、ポルトガルより伝わった「南蛮カルタ」を日本人が改良してウンスンカルタはできました。江戸時代に全国的に大流行しましたが、18世紀末の寛政の改革によって禁止令が出され、カルタは破棄され、すたれました。

Q.カードの数、また絵札の柄はどんなものがありますか?
カードの数75枚。絵札の柄5種類です。
(パオ・イス・コツ・オウル・グル) 

Q.来年は辰年ですが、竜の絵柄があるそうですね。この絵柄について教えて下さい。
ロバイという絵札です。この札はウンスンカルタのゲームの中で切り札を決定する重要な札です。ウンスンカルタの代表的な札です。

Q.そもそも竜の絵柄にはどんな意味があるのでしょうか?
竜のマークはポルトガルの王家の紋章です。
大航海時代、ポルトガルが行くところにはすべて竜のマークが付いていました。今はポルトガルでもなくなってしまいましたが、人吉のウンスンカルタでは竜が見られるというわけで、「伊日本で生きのびた竜」とも呼んでいます。

Q.代表的な遊び方や人数などを教えてください。
8人メリという遊び方です。円卓を8人で囲って4対4の団体戦で遊びます。

Q.ウンスンカルタの魅力、楽しさはどんなところですか?
マージャンやトランプと遊び方は似てますが、団体戦ということで知らない人とも仲良くなれます。またルールが複雑ですが、団体でやるので初心者の人もなんとなくやれます。               
子どもと大人が一緒に遊べるのもよいとろこです。

Q.今後、ウンスンカルタ関連のイベントなどの予定があれば教えてください。
3月10日(土)13時~「おひなウンスンカルタ大会」
10月13日(土)「第9回ウンスンカルタ全国大会」

Q.場所はどこでありますか?
常設場の「ウンスンカルタの家(いえ)」などです。
平成19年4月16日に完成しました。
資料なども展示してあり、見学可能です。

Q.3月10日の大会は申込みなど必要ですか?
当日申込みで大丈夫です。
カルタの概要をインターネットなどで勉強してきてもらえば、4人一組でやるので、他の人に教えてもらいながらすることができると思います。

Q.ウンスンカルタはどんなところで買うことができますか?
人吉市鍛冶屋町43 立山商店
2100円で販売しています。

Q.ウンスンカルタに関するお問い合わせ先
立山商店 立山茂さん(鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化を計る会会長)
TEL 0966-22-2566

 

本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。

詳しくはここ↓

ポッドキャストへはここをクリック