陸上競技・長距離種目クラブチーム「GGRC熊本」宮崎祐行さん
あらゆるジャンルの注目の人にインタビューする「ヒューマン・ラボ」。
陸上競技の長距離種目に取り組むクラブチーム「GGRC熊本」の監督兼選手、
宮崎祐行(みやざき ひろゆき)さんがゲストです。
熊本城マラソンをはじめ、多くの大会で複数の選手が上位入賞を果たしているチームです。
(熊本城マラソンでは2位、6位、8位、10位、14位、18位はGGRC熊本の選手。
他に2人が完走しています。)
このチームについて詳しく伺います。
Q① 陸上歴、戦歴を含めたプロフィールを簡単にご記入ください。
27歳から陸上競技に取り組み43歳で九州一周駅伝熊本県代表入り10回を果たす。
40歳以上の5000㍍、10000㍍アジア記録を樹立(昨年破られる)等、40歳を過ぎてピーク迎える
また山岳競技では地元熊本国体で優勝し、その後7年連続入賞を果たす。
チームとしては2007年の富士登山駅伝で優勝し初のクラブチーム日本一を果たす。
現在は怪我でリハビリ中。虎視眈々と復活を目指している!
Q② GGRC熊本というチームの概要を紹介してください。
1993年に会社の同好会として合志技研RC発足。
99年外部メンバー加入をきっかけに会社とは無関係のクラブチームとなり名前もGGRC熊本へと変更。
部員は男性のみ14名で18歳から46歳までと幅広く、ほとんどの選手が高校時代に無名だった雑草軍団。
陸上競技の長距離種目に取り組んでいるが、駅伝やトラックは練習の一環、メインはフルマラソンの記録向上。
会費なし、経費は全て自己負担であり、あくまで趣味の領域での活動である。
Q③ 入部の資格や条件があれば教えて下さい。陸上経験がない部員もいらっしゃいますか?
来る者拒まず。高校時代にラグビー部だった山本選手は5年で2時間25分。
卓球部だった重松選手は3年で2時間36分など。
また現在のチーム主力である斉藤、中島、森本、岩永選手なども経験はあるが高校時代は完全な無名選手。
学生時代にやり切っていない(燃え尽きていない)選手が自力で伸びている。
昨年、今年の新人も5000㍍16分台と県内100傑外の選手。というかそんな選手しか入部して来ない(笑)。
Q④ 例年出場している主な大会、または今年度出場予定の大会を教えて下さい。
福岡国際マラソンを含む国内3大マラソン。熊本城マラソン。
フルマラソン以外では富士登山駅伝、熊本10マイル、九州一周駅伝
トラックレースも練習の一環として積極的に参加。
Q⑤ チームとして、あるいは部員の主な成績を教えて下さい。
富士登山駅伝優勝含む5年連続表彰台。熊本10マイル5年連続団体優勝。
防府読売マラソン団体の部2年連続優勝。熊本城マラソン10位内4名。
斉藤選手(熊本城マラソン2位)、岩永選手(富士登山競走2位)、他多数。
Q⑥ 陸上を個人ではなく、チームに所属して行うメリット、魅力はどんなところでしょうか?
レース、練習を含めメンバー全員がライバル関係にあり常に切磋琢磨できる環境。
また毎回開催されるレース後の反省会(飲み会)も楽しみ。
複数で参加する遠征は観光を兼ねており団体旅行気分。
Q⑦ 日本陸上競技連盟に登録するとどんなメリットがありますか?
県内唯一の記録向上を目指したフルマラソンクラブ。
公認記録を出す事が目標なので日本陸上競技連盟への登録は絶対条件。
(ちなみに熊本城マラソンで世界記録を出しても公認されません)
Q⑧ 部員の皆さんのチームでの練習はいつ、どこで行っていますか?
普段はどんな内容の練習を行っていますか?
メンバーの職場、勤務時間は様々であり練習時間が一致する事は少ないが、練習拠点のパークドームに行けばメンバーの誰かが走っているため多い時は7,8名で雑談ラン。
大会が近くなると週末に集合して練習する時もある。
また年に2、3回阿蘇で開催される夏合宿は、チーム外の選手にも呼びかけ総勢20名くらいで走り込む事もある。
練習内容については選手が自分で決める。団体練習の時はその場で話し合う。
普段はジョギングのみでスピード練習禁止。
スマートな練習を今更やっても仕方ないという考えから、山上りや階段などを取り入れて、教科書とは違うアプローチで強化する。
Q⑨ 部員以外の一般向けの練習会や指導などは行っていらっしゃいますか?
九州一周駅伝に向けた県の強化施策がないため、GGRCが県内の有力選手に声をかけて練習会や夏合宿を企画している。
チームの活動はメジャーではないのか?一般向けの指導要請が過去にありません。よって指導した事はありません(笑)。
仕事優先のため決まった時間に召集し指導ができない(21時、22時からの練習は当たり前)という側面あり。
Q⑩ チームとして、また個人としての陸上における今後の目標や夢を教えて下さい。
個人ではフルマラソンでの自己記録更新。練習過程でのトラック競技でも自己記録更新。
チームでは全員が九州一周駅伝の熊本県代表入り。
10代の2名は熊本県代表が夢。それ以外の選手は夢なし、目標のみ(自己記録を1秒でも更新する事)。
国籍を変えてオリンピックを狙っている選手もいるという噂(笑)。
Q⑪ 怪我をしても「治してまた走りたい」と思う程の陸上競技の魅力、面白さはどんなところですか?
私たちのような雑草は怪我するくらい練習しないと強くならない、逆に言えば怪我するくらい頑張れば必ず強くなれる(メンバー証明済)。
怪我をしない紙一重の部分を追及し、試行錯誤の中で練習を改善。
これは永遠のテーマ(このテーマがクリアできず未だに走っている)。
また怪我しても治ったら走ればよい!というシンプル発想。
会社のためや誰かのために走っている訳ではなく、自分のためだけに走っているからこそできる技です。
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