「株式会社 共和」のヒミツ
企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。
輪ゴムの市場占有率No.1を誇る 株式会社 共和のヒミツについて、
株式会社 共和 企画グループの小畑大輔さんにお話をうかがいました。
~~~~~株式会社共和 会社概要~~~~~
1923年の創業以来、輪ゴムや粘着テープをはじめとする包装資材、
自転車関連の輪界用品、メディカル用品などの製造・販売を手掛けています。
来年90周年を迎える会社です。
(共和)http://www.kyowa-ltd.co.jp/
Q.共和という名前の由来を教えて下さい。
当時の創設に当たった方々が、共に和やかに助け合ってやっていきましよう。という気持ちを持ち働いて行こう。という所から名前がついたと聞いております。
ちなみに創立時の社名は共和護謨合資会社となっています。
Q.共和のベストセラー商品といえば「輪ゴム」なんですが、あの商品の正式名称は何ですか?
名前の由来も教えてください。
輪ゴムの名前は「オーバンド」といいます。
100g箱パッケージはモダンデザインの父と言われています今竹七郎氏のデザインとなっています。
名前の由来は明らかではございませんが、社内での有力案が3つございまして、
1.輪ゴムのオリジナル(元祖)であるところの頭文字の『オ』を取った説
2.輪ゴム・ゴムバンドの王様であることからつけられた説
3.「Oh! これこそ本当のゴムバンドだ!」という感嘆符から取られたという説
などがあり、3つ目の「Oh! これこそ本当のゴムバンドだ!」の説が今では有力視されています。
Q.「オーバンド」はいつごろ開発されたものですか?
また開発のポイントはどこでしょうか?
大正12(1923)年に開発されました。
当時の輪ゴムは、自転車のチューブを輪切りにした物を製造し、お札を束ねる用途で考案しました。
チューブを輪切りにした物は伸びが悪く、また海外から輸入されたゴムは、色がついていたり、クセがついていたりした物であり、良質と言える輪ゴムではなかった事が開発の経緯となります。
当社のオーバンドは、良く伸びるソフトで強い結束材として、不純物を混ぜない純ゴムバンドを使用しています。
Q.現在、「オーバンド」は何種類ありますか?
ラインナップとしては大きく分類すると20種類ほどになりますが、
輪の大きさ・切り幅の違い等ありますので、3,000種類以上ぐらいになります。
Q.そのほか「共和」の商品に関するなにか面白い開発秘話エピソードなどがあればお願いします。
弊社は熊本県阿蘇郡西原村に熊本工場がございます。
地域の皆様のご協力により、お陰様で今年で20年を迎える事が出来ました。
熊本工場は約50名の従業員が勤務しており、粘着セロハンテープや野菜に巻く結束テープの生産、
またメディカル関連のドレッシング材や絆創膏の原反等を生産しています。
熊本工場が出来た20年前、当社は大阪が本社である関係で、技術指導は大阪から熊本採用された方々に指導していました。
その際に当時の熊本の方々は耳慣れない大阪弁や大阪特有のおせっかいやきに抵抗を受けたと聞いています。
今では、熊本と大阪が融合してスムーズな運営が出来ており、共和にとって無くてはならない熊本工場となっています。
Q.そのほか、オススメのサービス、キャンペーンなどPRしたい案件があればお願いします。
4月に発売開始しました『エコットテープ』をPRさせていただきます。
スーパーに並んでいる野菜や果物の袋に留めている、赤色や黄色、金色等の粘着テープをご存知でしょうか?
消費者様から良く剥がしにくいとクレームをたくさん頂戴している粘着テープでございまして、今回、粘着テープに部分的に粘着剤を付けない部分を意図的に作り出し、手で簡単に開封しやすい『エコットテープ』を開発しました。
この製品も熊本工場で生産しており、熊本から全国発信するお手伝いをリスナー様も一緒に応援して頂けると有難いです。
今後とも弊社製品の愛顧を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓