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「お~いお茶」のヒミツ

企業にまつわる気になる疑問を解決する「会社のヒミツ」。

今日は伊藤園のロングセラー商品「お~いお茶」のヒミツに迫りました。

 

株式会社 伊藤園 広報部 広報室の小寺 欣也さんにお話をうかがいました。

~~~~~株式会社 伊藤園 会社概要~~~~~

伊藤園は、1966年に創業しました。

創業当初は、パックに入った茶葉(リーフ)のみ製造販売していましたが、

現在では、それにとどまらず缶やペットボトルに入った緑茶、野菜ジュース、紅茶、コーヒーなど

さまざまな飲料を販売しています。

また、伊藤園は国内のみならず海外にも展開しており、「お~いお茶」以外にも

「自然、健康、安全、良いデザイン、おいしい」をコンセプトに開発された製品を販売している会社です。

 

Q① 「伊藤園」という社名の由来を教えて下さい。

 創業当初は「フロンティア製茶」という会社名でした。

創業して3年後、東京にある「伊藤園」というお茶屋さんから屋号を譲り受け、今の「伊藤園」になりました。

Q② 「伊藤園」のロングセラー商品といえば「お~いお茶」ですが

いつごろ、どんなきっかけで開発されたものですか?名称の由来も教えてください。

創業当時は、茶葉(リーフ)を中心に販売していたため、どうしても夏の売り上げが伸び悩んでいました。

そこで、お茶の新しい飲み方のご提案として、1970年代からお茶を缶やPETに詰めて販売する飲料化の研究を始めました。

緑茶の飲料化には、いろいろな問題がありました。

緑茶は紅茶や烏龍茶と違い、発酵させていない不発酵茶なので、「宵越しの茶は飲むな」と言われるほど、酸化が早いのが特徴です。それを解決するのに大変苦労しました。

取引先であった協力メーカーの方からアイデアをもらい解決していきました。

そして、1985年に緑茶を飲料にする技術が完成し、「お~いお茶」の前身となる「缶入り煎茶」を発売しました。

実は緑茶の飲料化よりも先に烏龍茶の飲料化に成功していて、意外と知られていませんが、この時世界初の烏龍茶飲料を発売しています。

「缶入り煎茶」発売後、当時はお茶を買って飲むという習慣はなく、家庭で淹れてタダで飲むものとして浸透していたので、なかなか売れませんでした。

そこで、販売店さんに協力していただき、お弁当やおにぎりなどと一緒に販売することを考えました。

日本食と緑茶は相性が良いことはわかっていましたので、お弁当との関連販売には最適だと考えました。

これが少しずつ浸透し、販売量は増えていきましたが、商品名の「煎茶」が読めないとのご指摘をいただき、もっと多くの人に飲んでいただきたく考え、当時茶葉(リーフ)のCMで流れていた「お~いお茶」というフレーズをそのまま商品名にしました。

それを機に、飛躍的に販売数量を伸びまして、昨年12月には、おかげさまで累計200億本を突破するまでになりました。

Q③ 「お~いお茶」の開発のポイントはどこでしょうか?

「缶入り」にしたときと、「ペットボトル」で発売したときの、ポイントが2点あります。

1点目は、緑茶は酸素の影響を受けやすい飲み物なので、容器に詰めて熱殺菌を施したとき、微量に混入している酸素で酸化してしまい、液色が茶色になってしまったり、香り・味わいが悪くなってしまいます。

そこで、取引先であった協力していただいているメーカーの方からアイデアをいただき、缶にお茶を詰めて蓋をするとき、窒素を吹き付けることで酸素を追い出す製法を編み出しました。

今では業界内で当たり前になっていることですが、この製法の開発が緑茶の飲料化のはじまりでした。

もう1点は、ペットボトルにしたときの見た目の問題です。

「お~いお茶」は急須で淹れたお茶と同様に淹れています。

急須で淹れたお茶は、細かい茶葉や茶の成分などが入っているため、お茶の色にはにごりがあります。

ペットボトルでの開発で懸念されたのは、容器が透明であるため緑茶の液色が外から見えてしまう点がありました。

当社として、香り味わいはおいしく、クリアなお茶の色を実現する方法を考えました。

その結果は、大きな当社独自の茶漉しのようなもので、緑茶をろ過して原因となる成分を取り除きつつ、香り・旨みはそのまま残す製法を開発しました。

これにより、クリアなお茶の色で香りよくおいしいペットボトル入りの「お~いお茶」が誕生しました。

Q④ こうして開発された「お~いお茶」の中身は発売以来変わらないのでしょうか?

「お~いお茶」は、年々進化しています。

緑茶飲料の原料は農作物なので、天候などの影響により毎年、出来が変わってきます。

当社では、職人といっても過言ではない社員が、お~いお茶の原料を選定・ブレンドをして「ひときわ味わい豊かに」するため日々検討しています。

めざすのは、究極の急須で淹れたお茶の味わいです。この目標をめざし、毎年「お~いお茶」は進化していきます。                

                                              
また、皆様からご愛飲いただいている「お~いお茶」は年間で8,000万ケース(192,000本500mlPET換算)以上も販売しています。

そのため、年間で使用している茶葉の原料は、日本国内で生産されているものの約1/4を取扱っています。熊本の茶農家さんともお取引しております。

Q⑤ 「お~いお茶」にはいろいろな種類がありますよね。

伊藤園は長年日本茶に携わってきまして、おかげさまで20年以上ご愛飲いただいている

「お~いお茶 緑茶」だけでなく、濃くておいしい味わいの「濃い味」、甘く香ばしい香りの「ほうじ茶」、

やさしい味わいの「玄米茶」、今年発売しました新商品「にごりまろやか」など、

さまざまなラインアップを取りそろえています。 

今週からは、九州産の新茶を100%使用した「お~いお茶 新茶」をペットボトル、

茶葉(リーフ)ともに発売しましたので、是非、お試し下さい。

Q⑥ 「お~いお茶」のテレビCMは、九州でロケされたものがあるそうですが、どんな場所でロケされたのですか?

 新茶の収穫が間近の茶園で、三浦春馬さんが出演したテレビCMでは

撮影当日は少し曇りがちな天気で、雲の間から光があらわれる合間をぬっての撮影でしたが、

一瞬に降り注ぐ日の光や、茶畑を吹き抜ける爽やかな風がお茶の葉をさらにきれいに見せてくれました。

このテレビCMで撮影を行った茶園は、見渡す限り茶園と言っても過言でないくらい広大な茶園です。

実は伊藤園では、こういった大規模茶園を展開する茶産地育成事業を九州地方中心に積極的に行なっています。 

Q⑦ 「お~いお茶」は海外でも発売されているそうですが・・・。

「お~いお茶」は、日本国内のみならず台湾などのアジア圏やアメリカなど海外でも販売しています。

アメリカでは、子会社を2001年に設立し、その翌年、現地でティーブランド「TEAS’ TEA(ティーズ ティー)」を発売しました。

「TEAS’ TEA」は2009年に逆輸入され、国内では紅茶ブランドとしてを発売しています。

Q⑧ 最後に伊藤園というと、お茶だけではないですよね。

2006年にはコーヒーショップの「タリーズコーヒー」が伊藤園グループとなり、

3年後、「タリーズコーヒー」のコーヒーを淹れる専門家であるバリスタが原料、味わい、デザインにいたるまで監修した缶コーヒーを発売しました。

また、昨年5月には、広島にある「ヨーグルトのチチヤス」が伊藤園グループの仲間に加わり、共同開発商品の乳性飲料「朝のYoo」を11月より販売しています。

(伊藤園HP)http://www.itoen.co.jp/

 

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