水前寺ノリ復活プロジェクト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「やさしいごはん」
おいしい食べ物は人を元気にします。
おいしいものをおいしい季節に食べたいですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このコーナー『やさしいごはん』では
毎回、季節にぴったりの食に関する話題をお届けしていきます。
毎月、第5水曜日はスペシャルゲストをお招きしてお送りします。
今回は、「水前寺ノリ復活プロジェクト」の小山淡花子(おやま たけこ)さんがゲストです。
・
Q① 「水前寺のり復活プロジェクトチーム」結成のきっかけなどありましたら教えてください。
私は15年前に 椎名誠 の講演を聴きそこで
「あなた方は自然の恩恵を頂いて生活しているが、何を恩返ししていますか?」
との問いにハっとしました。
人に対しての恩返しは考えるが自然に対しては全く考えてもみなかった。
そこで江津湖のノリが全滅してると聞き、市民の意識を取り戻すにはと考えて
「きれいな水・江津湖にしてノリを復活させよう」とチャリティー展をし始めました。
時を同じくして、丹生慶次郎氏も一人でノリの再生に取り組んでいて、
偶然昨年出会えました。
二人とも、後世にノリを残していかねばならないとの意識があり、
手を取ってやっていきましょう!と意気込んだ。
私は市役所の裏通りの活性化に「いちのいち通り」と名を付け繁栄会を作った時、
イベントをやるのに県の支援を頂き、その時知り合った田島さんにのりの相談をしました。
一人でやるには力が及ばない事は誰でも周知の事。
県のブランド推進課の呼びかけで 丹生氏の現場見学を計画されたて、
その時集まった人達がチームのメンバーとなりました。
・
Q② 「水前寺のり」の特徴とはどんな点ですか?
水前寺のりは湧水・光合成・適度な水流。
この三要素が育っていくのに欠かせないもの。
何億年前に阿蘇の爆発で出来た水の流れの中で育ったバクテリアが、
進化してノリになったと言われている。
湧き水なので磯の香りは無く、無味無臭。
プリプリ感の食感が珍しい。
カルシュウム・鉄分・ビタミン1と2が豊富に入っていて、市の保育園でも給食に使っています。
綺麗な湧き水でしか育たないと言うことは、これこそ自然食品と言える。
のりと言ってもこれは藻です。淀んだ水たまりでは育たない。
適当な水の流れがあり、太陽の光を受けて大きく育っていく。
こののりは、主役を引き立たせる脇役でありながら、一方充分に自らを発揮する
力を持っているノリなのです。
・
Q③「水前寺のり」の魅力とは何ですか?
食べ物のみでなく、6年前に「サクラン」という優秀な物質が発見された。
ヒアルロンサンの数倍ある保湿量がある事が分かり、現在熊本ベンチャー企業として
金子社長が化粧品を販売しています。
また、レアメタルを吸着して固める性質があり、今後いろいろな身近なものに
役に立つ製品となり、地域活性に貢献するとみています。
・
Q④「水前寺のり」を使った料理、オススメの食べ方などありますか?
料理は、考えるといろいろな物が出来て楽しみなものである。
昔将軍家へ献上されていて、吸い物・酢の物が一般的。
芭蕉も「吸い物は先ずは出されしすいぜんじ」 と詠んでいます。
私達のチームで試食会を2月にしたが、様々な工夫を凝らした料理が出された。
炊き込みご飯・練りもの・のりを入れ込んだ素麺・うどん・スパゲティ・アイスクリームにトッピング。
クッキー・クラッカー・サラダ・ゼリー・ポタージュのクルトンの代わりにノリをのせる。
刺身のつま・カボスをかけて食べる・酢味噌をかける・等など。
・
本日オンエアのこのコーナーをポッドキャストでも配信中。
詳しくはここ↓